品種詳細

ゆめさかり

「ゆめさかり」は寒冷地南部での出穂期が早生の晩に属する粳種である。大粒で玄米収量が多く、バイオエタノール用、飼料用等の新規需要米としての利用が期待できる。

主要特性

  • 「ゆめさかり」は収量性の向上を目標として、大粒の多収系統「北陸153号」と早生の多収品種「奥羽331号(後の「ふくひびき」)」の交配後代から育成された多収品種である。
  • ほぼ同じ熟期の一般食用品種「ひとめぼれ」と比較すると、出穂期は1日程遅く、成熟期は4日程遅い育成地では“早生の晩”に属する。耐倒伏性は「ひとめぼれ」より明らかに強いが、「夢あおば」より弱い“強”である。玄米収量は「ひとめぼれ」より2割程多く、極多収である。玄米千粒重は「ひとめぼれ」より大きく、「夢あおば」並みである。
  • 乾物収量およびTDN収量ともに「夢あおば」並みである。
  • 湛水直播栽培における苗立ち率は「夢あおば」並みで、耐倒伏性は「はえぬき」並みの“強”であり、粗玄米収量は「夢あおば」に優るため、湛水直播栽培が可能である。
  • いもち病真性抵抗性遺伝子型はPiaと推定され、我が国の主要ないもち病菌のレースに侵害されるため、当系統から外国稲由来の真性抵抗性遺伝子を侵害する新たなレースが発生する恐れはない。
  • いもち病耐病性は、葉いもち圃場抵抗性、穂いもち圃場抵抗性ともに“やや強”である。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
24890
(2010年5月24日)
2010年8月25日 22425
(2013年3月14日)
25年
(満了日:2038年3月14日)
交配組み合わせ 旧系統名
北陸153号/奥羽331号 北陸184号