品種詳細
夕やけもち
水稲「夕やけもち」は、早生で耐冷性が強く東北地域での栽培に適する赤米糯系統である。一般糯品種並の収量があり、ふ先色が紫色で一般品種との識別性がある。一般糯玄米と比較して、食物繊維、タンニン、カテキン等を多く含む。
主要特性
「夕やけもち」は、早生で多収の糯品種「たつこもち」と多収の赤米粳系統「羽系586 (紅衣) 」を1998年に交配し、その後選抜固定を図ってきた赤米糯系統である。
- 出穂期と成熟期は、育成地では“早生の晩”に属する。短強稈で倒伏に強く、脱粒しにくいため、一般品種と同様に機械化体系での栽培が可能である。ふ先色は紫色で、出穂後であれば一般品種との識別ができる。
- 耐冷性は“強”、穂発芽性は“中”、いもち耐病性は葉いもち、穂いもちとも“やや弱”である。玄米重は「たつこもち」と同程度で、一般糯品種並の収量がある。
- 「たつこもち」の玄米と比較して、食物繊維、ナトリウム、ナイアシン、アントシアニジン、タンニン、カテキンの含量が高い。餅の食味は、玄米では色が濃く味が劣るが、搗精すると色合いも良く食味は比較的良好になる。
栽培適地
栽培適地は、東北地域やそれ以南である。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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20116 (2006年8月22日) |
2006年12月18日 | 18353 (2009年7月31日) |
25年 (満了日:2034年7月31日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
たつこもち x 羽系586 (紅衣) | 奥羽赤糯388号 |