品種詳細

夢の舞

水稲「夢の舞」は寒冷地南部では早生に属し、多収で良食味である。耐冷性、いもち病抵抗性が強いため、中山間部の稲作の振興に資することが期待できる。

主要特性

  • 「夢の舞」は、いもち病耐病性、耐冷性に優れた早生の良食味品種の育成を目標として、「東北160号(後の「こいむすび」)」と「収6084」の交配後代から育成された品種である。
  • 出穂・成熟期は「ひとめぼれ」よりやや遅く、育成地では"早生の晩"に属する
  • 「ひとめぼれ」と比較して、稈長はやや短く、穂長は同程度で、穂数はやや少なく、草型は"中間型"である。耐倒伏性は「ひとめぼれ」より強い"強"で、収量性は、標肥栽培では「ひとめぼれ」と同程度であるが、多肥栽培では「ひとめぼれ」より多収である。湛水直播栽培における収量性及び苗立ち率は、「はえぬき」と同等であり、「あきたこまち」に比べて多収であるので、湛水直播栽培が可能である。
  • 玄米千粒重は約23gで、「ひとめぼれ」並である。玄米の外観品質は「ひとめぼれ」と同等で、"中の上"と判定される。食味は「ひとめぼれ」と同等で"上の下"である。
  • いもち病真性抵抗性遺伝子はPiiと推定され、圃場抵抗性は、葉いもち、穂いもちともに"やや強"である。障害型耐冷性は"極強"、穂発芽性は"やや難"である。

栽培適地

「ひとめぼれ」等の熟期の作付が可能な東北中南部、北陸および関東以西。

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
27027
(2012年5月11日)
2012年8月21日 23320
(2014年3月14日)
25年
(満了日:2039年3月14日)
交配組み合わせ 旧系統名
東北160号/収6084 北陸202号