品種詳細

ゆきみのり

「ゆきみのり」は寒冷地南部では早生で、米菓加工適性が高い多収の糯系統である。加工用糯米としての利用が期待されている。

主要特性

  • 「ゆきみのり」は「ヒメノモチ」と比べて、出穂期が同じで成熟期がやや遅く、育成地(新潟県上越市)では早生品種である。
  • 「ヒメノモチ」と比べて、稈長は同程度で、倒伏に対する強さも「ヒメノモ チ」と同程度である。
  • 玄米千粒重は「ヒメノモチ」よりわずかに軽いが、「ヒメノモチ」よりも高 い収量性があり、標肥栽培で13%、多肥栽培では8%多収である。
  • いもち病にはやや強く、耐冷性、穂発芽性は、ともに中程度である。
  • モチの硬化性は「ヒメノモチ」よりも高いため、「ヒメノモチ」よりも早く 硬化する。
  • 「ゆきみのり」の米菓(かきもち)は、「たつこもち」と比べて歯ごたえがあ り、歯ごなれが良い。生地が硬くなりやすいために米菓の表面に細かいヒビが生 じ、食感の良さが認められたことから、米菓加工適性が高いと評価される。
  • ふ先色が赤色のため、一般のウルチ品種(ふ先色が白)と区別することがで きる。

栽培適地

冷害の危険性の少ない東北中南部、北陸および関東以西の地域

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
28214
(2013年5月27日)
2013年8月30日 25488
(2016年10月17日)
25年
(満了日:2041年10月17日)
交配組み合わせ 旧系統名
北陸糯175号×奥羽糯373号 北陸糯216号