品種詳細

ほしみのり

水稲「ほしみのり」は温暖地東部における熟期が早生のうるち米品種である。「コシヒカリ」並の良食味で、収量および玄米品質は「コシヒカリ」より優る。縞葉枯病抵抗性を有し、稲麦二毛作地帯等で普及が期待される。

主要特性

  1. 「ほしみのり」は良質、良食味の晩植栽培向き品種を育成することを目標として、良食味、縞葉枯病抵抗性の「関東209号(さとじまん)」と良質、良食味、高温耐性の「越南171号」の交雑後代より育成されたうるち米品種である。
  2. 育成地における「ほしみのり」の出穂期、成熟期はともに"早生の晩"に属し、「朝の光」よりやや早く、「コシヒカリ」よりやや晩い。「朝の光」と比較して、稈長、穂長は長く、穂数は少ない。草型は"穂重型"である。
  3. 収量は、「朝の光」に対して、早植・標肥区で8%、晩植・標肥区で19%程度高い。奨励品種決定試験における精玄米収量の平均は60.9kg/aであり、比較品種に対して平均12%の多収となる。
  4. 炊飯米の食味は「コシヒカリ」並の良食味である。玄米の外観品質は「朝の光」、「コシヒカリ」並の "中の上"、高温登熟性は「コシヒカリ」よりやや弱い"やや弱"である。
  5. いもち病真性抵抗性遺伝子Piaを持つと推定される。圃場抵抗性は、葉いもちが"中"、穂いもちが"やや弱"である。縞葉枯病には"抵抗性"で、白葉枯病抵抗性は"中"である。穂発芽性は「コシヒカリ」並の"難"である。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
28280
(2013年6月11日)
2013年10月 8日 24362
(2015年6月19日)
25年
(満了日:2040年6月19日)
交配組み合わせ 旧系統名
関東209号(さとじまん)/越南171号 関東244号