品種詳細
たわわっこ
寒冷地中部では、出穂期、成熟期とも"かなり早"の粳系統である。岩手県で栽培されている飼料用米品種「つぶみのり」に比較して、耐倒伏性が強く、いもち病に強く、安定多収である。
主要特性
- 「たわわっこ」は、東北農業研究センターにおいて2009年に、早生で大粒・多収の「羽系飼1170」を母とし、いもち病抵抗性、耐冷性に優れる「岩手95号」を父として交配が行われ、雑種集団養成、圃場における立毛個体選抜およびいもち病圃場抵抗性遺伝子pi21と連鎖するDNAマーカー(RM1359)を用いた選抜の後、岩手県農業研究センターにおいて系統選抜・固定が行われた粳系統である。
- 岩手農業研究センターにおける出穂期、成熟期は「つぶみのり」よりやや早く、出穂期、成熟期とも"かなり早"である。
- 稈長、穂長は「つぶみのり」よりやや短く、穂数は少ない。草型は"穂重型"である。
- 耐倒伏性は"強"で、「つぶみのり」より明らかに少ない。
- いもち病真性抵抗性遺伝子は"Pii"と推定され、葉いもち圃場抵抗性は"かなり強"、穂いもち圃場抵抗性は"かなり強"である。いもち病圃場抵抗性遺伝子pi21を保有していると推定される。
- 障害型耐冷性は"やや強"である。
- 粗玄米重は「つぶみのり」と同等で多収である。
栽培適地
東北地域中北部
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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32947 (2018年3月16日) |
2018年8月14日 | 29254 (2022年6月 9日) |
25年 (満了日:2047年6月 9日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
羽系飼 1170 × 岩手 95 号 | 岩手 122 号 |