品種詳細
にこまるBL1号
主要特性
「にこまるBL1号」は「にこまる」と同熟期の"やや晩"に属するうるち種である。いもち病圃場抵抗性遺伝子Pi39を持つ「にこまる」の同質遺伝子系統である。
主要特性
- 「にこまるBL1号」は、「にこまる」といもち病圃場抵抗性遺伝子Pi39を持つ「中部111号(後の「みねはるか」)」を人工交配したF1に「にこまる」を5回連続戻し交配した後代から育成された系統である。「にこまるBL1号」は、Pi39を含む短い染色体領域以外の領域は、全て「にこまる」型である。
- 福岡県における普通期移植栽培での出穂期は「ヒノヒカリ」より5日程度遅く「にこまる」とほぼ同じ、成熟期は「ヒノヒカリ」より8日程度遅く「にこまる」とほぼ同じ、暖地では"やや晩"に分類される。
- 稈長は「にこまる」と同程度か数cm短く、穂長、穂数は「にこまる」とほぼ同じである。
- 玄米重は、「にこまる」並で、「ヒノヒカリ」より14%程度多収である。
- 耐倒伏性は「にこまる」並かやや優る"中"である。
- いもち病真性抵抗性遺伝子型は"Pia、Pii "で、いもち病圃場抵抗性遺伝子Pi39を持つ。葉いもち圃場抵抗性、穂いもち圃場抵抗性とも"強"である。白葉枯病圃場抵抗性は"中"で、縞葉枯病には"罹病性"である。穂発芽性は"中"である。
- 玄米の千粒重は「にこまる」並で、外観品質も「にこまる」並である。高温登熟耐性は「にこまる」並の"中"である。
- 白米のアミロース含有率と玄米の蛋白質含有率は「にこまる」と同程度である。炊飯米の食味は「にこまる」、「ヒノヒカリ」並の良食味である。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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33877 (2019年4月17日) |
2019年8月30日 | 30270 (2024年6月 3日) |
25年 (満了日:2049年6月 3日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
にこまる*6✕みねはるか | 西海IL5号 |