品種詳細
笑みたわわ
「笑みたわわ」は「ヒノヒカリ」よりやや遅い熟期の"やや晩"に属するうるち種である。「ヒ ノヒカリ」より約 47%多収で、倒伏に強い。白米のアミロース含有率はやや高く、米粉が小粒径で損傷デンプン含有率が「ヒノヒカリ」より低いことから、米粉用用途に適性がある。
主要特性
- 「笑みたわわ」は、早生で米粉用の胚乳変異体系統「PMF84」と中生の多収米品種「モミロマン」を人工交配して得られた交雑後代の F1 に晩生の多収米品種「ミズホチカラ」を人工交配した後代 から育成された米粉用品種である。
- 福岡県における普通期移植多肥および標肥栽培での出穂期は「ヒノヒカリ」とほぼ同じで「ミズホチカラ」より7日早く、成熟期は「ヒノヒカリ」より10日程度遅く「ミズホチカラ」より10日早く、暖地では"やや晩"に分類される。
- 稈長は「ヒノヒカリ」より約 5cm 長く、穂長は約 4cm 長く、穂数はやや少ない。
- 玄米重は、「ヒノヒカリ」に対して多肥では 43%、標肥では 51%多収である。「ミズホチカラ」に対しては同程度である。福岡県朝倉市での移植栽培では「モミロマン」に対して 39%多収である。
- 耐倒伏性は「ヒノヒカリ」より優る"強"である。
- いもち病真性抵抗性遺伝子型は"Pia、Pib、Pi20 "で、葉いもち圃場抵抗性は"弱"、穂いもち圃場抵抗性は不明である。白葉枯病圃場抵抗性は"弱"で、穂発芽性は"やや難"である。
- 玄米の千粒重は「ヒノヒカリ」より 2g 程度重く「ミズホチカラ」と同程度である。
- 白米のアミロース含有率は「ヒノヒカリ」より明らかに高く「ミズホチカラ」と同程度である 。
- 米粉の粒径は「ヒノヒカリ」より小さく、損傷デンプン含有率も低い。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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33876 (2019年4月16日) |
2019年10月 1日 | 30456 (2024年9月 6日) |
25年 (満了日:2049年9月 6日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
PMF84/モミロマン/ミズホチカラ | 西海307号 |