品種詳細
えみのあき環1号
「えみのあき環1号」は、寒冷地中部では出穂期および成熟期が"中"に属する粳種水稲です。「コシヒカリ環1 号」由来のカドミウム低吸収性遺伝子osnramp5-2 を保有し、「えみのあき」、「ひとめぼれ」と同程度の良質良食味です。
主要特性
- 標肥移植栽培における出穂期、成熟期は、「えみのあき」と同程度の"中"です。
- 耐倒伏性は「えみのあき」と同程度の"強"です。
- 標肥移植栽培の精玄米重は「えみのあき」と同程度です。
- いもち病真性抵抗性遺伝子型は"Pia ,Pii "です。葉いもち圃場抵抗性は"かなり強"、穂いもち圃場抵抗性は"かなり強"です。白葉枯病抵抗性は「えみのあき」と同じ"中"です。
- 障害型耐冷性は「えみのあき」と同じ"やや強"です。
- 穂発芽性は「えみのあき」と同じ"難"です。
- 玄米のアミロース含有率、タンパク質含有率は、「えみのあき」と同程度です。
- 炊飯米の食味は、「えみのあき」、「ひとめぼれ」と同程度の"上中"です。
栽培適地
東北地域中部以南
活用面・留意事項
- 「えみのあき環1号」が利用されることにより、基準超過米の発生防止および食品由来のCd摂取量の低減が期待されます。
- 親品種がいずれも縞葉枯病には罹病性であるため、「えみのあき環1号」も罹病性を示すと考えらます。そのため、常発地帯での作付けはさけてください。
- 止葉と下葉の枯れ上がりが早いため、適期刈りを行ってください。
- マンガンの吸収性が低いため、特に砂質等の地力の低い圃場ではごま葉枯病の発生に注意が必要です。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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35393 (2021年4月14日) |
2021年8月 5日 |
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交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
えみのあき*2///lcd-kmt2/2*奥羽407号//えみのあき | 奥羽IL3号 |