品種詳細

ふくほのか

小麦「ふくほのか」は成熟期が「シロガネコムギ」と同程度の早生種で、赤さび病と穂発芽に強く、多収である。製粉歩留とミリングスコアが高く、製粉性が優れる。小麦粉のアミロース含有率がやや低く、ゆでめんの食感(粘弾性)が優れる。兵庫県で普及が見込まれる。

主要特性

「ふくほのか」(旧系統名:中国151号)は、1991年春に中国農試(現近中四農研)において(西海168号/中系5358)のF1×(関東107号/中系5385)のF1の交配を行い、派生系統育種法で育成された。2004年度(播種)の世代はF14である。

  • 成熟期が「農林61号」より3日早く、「シロガネコムギ」と同程度の早生種である。
  • 赤さび病(近畿中国地域のレース)に強く、うどんこ病に弱い。赤かび病抵抗性は「農林61号」並の"中"、穂発芽性は「農林61号」並の"難"で「シラサギコムギ」や「シロガネコムギ」より強い。
  • 収量は「シラサギコムギ」、「シロガネコムギ」より10~14%多く、「農林61号」より4%程度多い。
  • 製粉歩留とミリングスコアが高く、製粉性が優れる。
  • 粉およびめんの色は「シラサギコムギ」や「農林61号」と同程度である。
  • アミロース含有率はやや低く、めんの食感(粘弾性)が優れる。

主要特性

温暖地以西の麦作地帯

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
19024
(2005年11月30日)
2006年6月21日 18496
(2009年9月28日)
25年
(満了日:2034年9月28日)
交配組み合わせ 旧系統名