品種詳細

あおばの恋

小麦「あおばの恋」は早生で縞萎縮病および穂発芽に強い。硬質で製粉歩留が高く、やや低アミロース含量で麺の食感が優れる。

主要特性

小麦「あおばの恋」は1990年度に、良質・良色相を育種目標として、「関東105号」と「Veery'S'」のF1を母、「西海171号」(のちの「チクゴイズミ」)を父として人工交配を行い、以後、集団育種法により選抜・固定を図ってきたものである。2006年度における世代は雑種第17代(F17)である。

「農林61号」と比較して次のような特徴がある。

  • 播性程度はIIで、出穂期、成熟期がともに4日程度早い。
  • 褐ぷで稈長は短く、穂長と穂数は同程度である。耐倒伏性はやや優れる。
  • 収量性は高く、容積重と千粒重は大きい。
  • 縞萎縮病と穂発芽には強く、うどんこ病と赤かび病にはやや弱い。
  • 硬質で製粉歩留が高く、60%粉の色はやや劣る。
  • やや低アミロース含量で茹で麺の粘弾性が優れ、茹で麺の色は同程度だが総合評点は優る。

栽培適地

南東北及び関東以西の平坦地

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
22006
(2008年1月21日)
2008年3月26日 19420
(2010年3月17日)
25年
(満了日:2035年3月17日)
交配組み合わせ 旧系統名
関東105号/Veery'S'//西海171号(チクゴイズミ) 関東128号