品種詳細
小麦中間母本農8号
「小麦中間母本農8号」(旧系統名:谷系A6599-4)はWx-D1座の遺伝子が変異したもち性突然変異系統(アミロース含量1.6%)であり、その澱粉は粘度安定性に優れる。
主要特性
小麦中間母本農8号は、低アミロース系統谷系A6099のアジ化ナトリウム処理により作出した、もち性突然変異系統である。
- 澱粉中のアミロース含量は1.6%で、アミロースフリーのもち性小麦谷系H1881の0.4%より若干高い。
- 澱粉粘度のラピッドビスコアナライザーによる測定で、谷系H1881は最高粘度に到達すると直ちに粘度下降に転じシャープなピークを描くのに対し、農8号は粘度下降が緩やかでブロードなピークとなり、もち性澱粉としては特異な粘度安定性を示す。
- 遺伝解析の結果から、農8号のもち性はWx-D1座の遺伝子変異によるものであり、また同じ遺伝子の作用で粘度安定性が獲得されたと推定される。
- 穂型は“紡錘状"でふ色は“黄"であり、稈長は“やや短"である。播性は“2"で出穂期・成熟期ともに“中"である。収量は農林61号と比較してやや多収である。原麦粒の見かけの品質は“中中"で、千粒重は“やや小"である。粉の白さと明るさは“低"である。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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13022 (2000年11月27日) |
2001年7月12日 | 11365 (2003年8月19日) |
20年 (満了日:2023年8月19日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||