品種詳細
フクミノリ
「フクミノリ」は西日本の主力品種「フクユタカ」に、重要食葉性害虫ハスモンヨトウに対する抵抗性を、DNAマーカー選抜技術を利用して付与した品種です。栽培特性や子実の品質・成分等は「フクユタカ」とほぼ同じで、豆腐加工に適しています。
ハスモンヨトウによる食害の差
子実の外観
主要特性
- 「フクミノリ」は、重要食葉性害虫ハスモンヨトウに対する抵抗性が“弱”である西日本の主力品種「フクユタカ」に、飼料用大豆品種「ヒメシラズ」が持つ抵抗性を、DNAマーカー選抜技術を利用して付与し、抵抗性を“中”に強化した品種です。
- 「ヒメシラズ」に「フクユタカ」を合計6回繰り返し交配して育成したため、成熟期、収量等の栽培特性や子実の品質は「フクユタカ」とほぼ同じです。
- 子実中の粗蛋白含有率は43%前後で「フクユタカ」並みに高く、豆腐加工に適しています。
- 栽培適地は九州をはじめとした「フクユタカ」の普及地域です。
- ハスモンヨトウ抵抗性は中程度であるため、発生状況に応じて防除が必要ですが、農薬の散布回数を減らして生産の省力・低コスト化と食品の安全・安心性向上を目指す方にお試しいただきたい品種です。

出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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24879 (2010年5月19日) |
2010年8月25日 | 22017 (2012年9月25日) |
25年 (満了日:2037年9月25日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
フクユタカ6/ヒメシラズ | 九州155号 |