品種詳細
ゆめみのり
だいず「ゆめみのり」は、放射線育種法により蛋白質組成を改変し、世界で初めて大豆の主要アレルゲンを低減させた低アレルゲン品種であり、11Sグロブリン含有率と含硫アミノ酸含有率が高い。ダイズモザイク病抵抗性が強であり、倒伏抵抗性が強く着莢位置も高いので、コンバイン収穫に適する。
主要特性
- 「ゆめみのり」は刈系434号にγ線200Gy (農業生物資源研究所放射線育種場) を照射し、選抜・固定された品種で、平成12年における世代はM11である。
- 貯蔵蛋白質の7Sグロブリンαおよびα′サブユニットを欠失し、11Sグロブリン含有率が増大しており、人体の必須アミノ酸である含硫アミノ酸 (メチオニン、シスチン) の含有率が普通大豆より約2割高い。
- 人体に対する3つの主要なアレルゲン (Gly m Bd 30K,7Sグロブリンαサブユニット、Gly m Bd 28K) のうち、7SグロブリンαサブユニットとGly m Bd 28Kが欠失した低アレルゲン大豆である。また、アレルゲンGly m Bd 30Kの物理化学的除去が、従来型大豆よりも効率的に行える (特許公開平9‐37720) 。
- 成熟期は「タチユタカ」と同じ「中の晩」である。着莢位置が高く、倒伏抵抗性も強いので、コンバイン収穫に適する。また、ダイズモザイクウイルスのA,B,C,Dの各系統に抵抗性を有する。
- 子実収量は「タチユタカ」よりやや低収であり、粒の大小は「中の小」に属する。
栽培適地
栽培適地は東北、北陸および関東北部地域
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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13782 (2001年8月28日) |
2002年2月13日 | 12280 (2004年11月 8日) |
20年 (満了日:2024年11月 8日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
刈系434号 (ガンマ線照射により突然変異誘発) | 東北124号 |