品種詳細

くろさやか

「くろさやか」は暖地・温暖地向けの黒大豆で、従来の暖地向け黒大豆「クロダマル」より成熟期が早く、多収です。粒大は極大粒の「クロダマル」より小さい大粒で、豆菓子等に適しています。また、青臭みの原因となる酵素(リポキシゲナーゼ)を子実に含みません。

くろさやか1
子実の外観

くろさやか2
花と胚軸(地表近くの茎)の色の比較

 

主要特性

  • 「くろさやか」は「クロダマル」より約3割多収で、また、成熟期が1~2週間早いため作柄が安定する特徴を持っています。
  • 粒大は“極大粒”の「クロダマル」より小さい“大粒”で、豆菓子などの用途に適しています。
  • 大豆の青臭みの原因となる酵素であるリポキシゲナーゼを含まないため、ケーキ、パン、麺類など、多様な食品開発に容易に活用できます。
  • 青臭みがない特徴を利用するためには、異品種の混入を防止することが重要ですが、「くろさやか」は花の色が白、胚軸(地表近くの茎)の色が緑であるため、花の色が紫、胚軸の色が紫である「フクユタカ」、「クロダマル」などの主要品種と簡単に識別できます。
  • 「クロダマル」、「フクユタカ」に比べて長茎のため、やや倒伏しやすいので、適切な栽植密度を守る必要があります。
  • 暖地および中国地方以南の温暖地での栽培に適します。「クロダマル」と用途別に使い分けることにより、 農商工連携、地域振興などへの黒大豆の利用促進が期待されます。

くろさやか3

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
26969
(2012年4月20日)
2012年7月19日 23378
(2014年3月17日)
25年
(満了日:2039年3月17日)
交配組み合わせ 旧系統名
九交870/九交849 九州164号