品種詳細

サチユタカA1号

「サチユタカA1号」は、近畿中国地域の主力品種「サチユタカ」に難裂莢性を導入した品種で、成熟期・品質などの特性はほぼ同じである。成熟しても裂莢しにくいので、自然裂莢や収穫ロスが少なく、実質的に多収となる。

主要特性

  1. 「サチユタカA1号」は、2002年、耐倒伏性が強く高蛋白の「サチユタカ」を母、難裂莢性を持つ「ハヤヒカリ」を父とした交配を行い、その後、難裂莢性遺伝子を有する個体をDNAマーカーで選抜しながら、「サチユタカ」に5回戻し交雑して育成された品種である。
  2. 成熟期や粒大などの生育・品質特性は「サチユタカ」とほぼ同じで、草姿や子実の外見上の区別はほとんどつかない。また、豆腐加工適性も「サチユタカ」とほぼ同等である。
  3. 裂莢性は"難"であり、成熟後の自然裂莢や室内での加熱試験による裂莢は「サチユタカ」に比べて明らかに少ない。
  4. 刈り遅れを想定した場合には、自然裂莢による損失が「サチユタカ」に比べて明らかに少なく、実質収量は30%程度増加する。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
27287
(2012年8月 6日)
2012年11月 8日 23741
(2014年10月27日)
25年
(満了日:2039年10月27日)
交配組み合わせ 旧系統名
サチユタカ6/ハヤヒカリ 関東114号