品種詳細

フクユタカA1号

「フクユタカA1号」は、関東南部から九州地域の主力品種「フクユタカ」に難裂莢性を導入した品種で、成熟期・品質などの特性はほぼ同じである。成熟しても裂莢しにくいので、収穫ロスが少なく、実質的に多収となる。

主要特性

  1. 「フクユタカA1号」は、難裂莢性を備えた「ハヤヒカリ」の難裂莢性を「フクユタカ」に導入しDNAマーカーで選抜しながら5回連続戻し交配して得られた品種である。
  2. 成熟期や粒大などの生育・品質特性は「フクユタカ」とほぼ同じで、子実の形態もほぼ同じで区別はほとんどつかない。
  3. 裂莢性は難であり、成熟後の自然裂莢や室内での加熱試験による裂莢は「フクユタカ」に比べて明らかに少なく、実際の圃場でのコンバイン収穫においても収穫ロスが減少し、刈遅れが生じた場合には、実質的な収量が最大40%向上する。
  4. 実需者による豆腐・納豆・油揚の加工試験2か年の結果において、「フクユタカ」と同一グループとして扱えるとの評価が得られている。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
29324
(2014年7月 2日)
2014年12月 4日 27051
(2018年10月10日)
25年
(満了日:2043年10月10日)
交配組み合わせ 旧系統名
フクユタカ6///ふくいぶき//タチナガハ/ハヤヒカリ 関東120号