品種詳細

ダイシモチ

裸麦新品種「ダイシモチ」は、六条渦性のもち性品種で、早生で「イチバンボシ」より短稈で倒伏に強い。高β-グルカンで、「イチバンボシ」の1.6倍含まれる。粒はやや硬く、精麦白度は高い。収量性は「イチバンボシ」よりやや低い。成熟期の穂は紫穂で、粒は紫粒である。

主要特性

本品種は四国農業試験場において、昭和60年12月に、もち性・早生・強稈・多収・耐病性を育種目標にセンボンハダカ/モチ麦Dの交配(四交819)を行い、昭和61年11月に、センボンハダカ//(センボンハダカ/モチ麦D)F2の戻し交配(四交935)を行い、以後、派生系統育種法により育成した系統である。

長所

  • アミロース含有率が約5%で「イチバンボシ」対比約1/5のもち性品種である。
  • 「イチバンボシ」より出穂期で4日、成熟期で2日遅い早生である。
  • 稈長は「イチバンボシ」より短く、短稈で倒伏に強い。
  • 機能性の水溶性食物繊維β一グルカン含有率が約6%で、「イチバンボシ」対比約1.6倍含む。
  • 精麦白度が高い。

短所

  • うどんこ病にやや弱い。
  • やや小粒である。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間

(1996年1月25日)
7692
(2000年2月22日)
20年
(満了日:2020年2月22日)
交配組み合わせ 旧系統名