品種詳細

ユメサキボシ

裸麦新品種「ユメサキボシ」は二条性で大粒であり、千粒重が大きく、整粒重が高い。耐倒伏性に優れて、精麦白度が高い。大麦縞萎縮病、赤かび病、うどんこ病の主要病害に強い。

主要特性

「ユメサキボシ」は、1990年4月に四R系833(ナンプウハダカ/Mona)を母親に、ニシノチカラを父親として人工交配し、集団育種法で育成された。2007年度の世代は雑種第19代である。

品種の長所についてマーキングする。

  • 二条並性で播性の程度はiである。育成地では「イチバンボシ」と出穂期は同程度で、成熟期は2日遅い。
  • 稈長は「イチバンボシ」と同程度であり、穂長は長く、穂数は多い。耐倒伏性は「やや強」である。
  • 大麦縞萎縮病抵抗性は「極強」で、うどんこ病抵抗性は「極強」である。
  • 赤かび病抵抗性は「強」である。穂発芽性は「やや易」である。
  • 子実重は「イチバンボシ」と同程度であり、リットル重は劣り、千粒重は優る。
  • 整粒歩合は「イチバンボシ」と同一篩上では優り、整粒重(2.2mm篩)がかなり優る。
  • 原麦粒の見かけの品質は「イチバンボシ」と同程度である。粒の色は黄色い。粒の大小は大きい。粒の形はやや長い。
  • 60%搗精試験による精麦白度は「イチバンボシ」よりやや優るが、砕粒率が高い。

栽培特性

関東以西の平坦地に適する。

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
23071
(2008年10月28日)
2008年12月19日 22116
(2012年12月28日)
25年
(満了日:2037年12月28日)
交配組み合わせ 旧系統名