品種詳細

こいのか

「こいのか」は、早生で連続出蕾性に優れ、年内収量の多い促成栽培用イチゴ品種である。果実の硬度は高く日持ち性に優れ、糖度が高く、食味は極めて良い。

主要特性

「こいのか」は、日持ち性と食味に優れる「さちのか」を母親に、早生性と収量性に優れる「とちおとめ」を父親として交雑して2000年に得られた実生から選抜された。

  • 草姿は立性で、分枝型の果房形態を有し、果房当たり花数は「とよのか」より多く、「さちのか」よりやや少ない。
  • 花芽分化期は、暖地でのポット育苗では「とよのか」より早い9月上旬である。普通促成栽培での開花始期は「とよのか」より10日程度早く、連続出蕾性が優れる。
  • 花芽分化処理をしない普通促成栽培での収穫開始期は「とよのか」より20日程度早い。年内収量は「とよのか」より多く、2月末までの早期収量および4月末までの収量は「とよのか」や「さちのか」と同程度以上であり、商品果率も同程度である。
  • 果実は円錐~長円錐形で、大きさは「とよのか」よりやや小さいが、「さちのか」と同程度以上である。果皮色は赤色で光沢があり、果肉色は淡燈色~淡赤色である。果実は「とよのか」より硬く、「さちのか」よりやや軟らかく、日持ち性に優れる。糖度が高く、食味は極めて良好である。
  • 九州北部山間地域等の低温・寡日照の気象条件下でも安定した栽培が可能である。
  • うどんこ病に対しては中程度の抵抗性、疫病に対して強度の抵抗性、炭疽病に対しては罹病性を示す。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
22852
(2008年8月27日)
2008年10月28日 20811
(2011年5月24日)
25年
(満了日:2036年5月24日)
交配組み合わせ 旧系統名