品種詳細
ゆめわらべ
白く軟らかい部分(葉鞘部)を30cmほど形成させる従来のネギ生産では、土寄せを繰り返し行う必要があり栽培期間が長期におよびますが、「ゆめわらべ」は葉鞘が短く太りが早いため、土寄せ回数が少なく、短い栽培期間で収穫することが可能です。通常のネギより持ち運び・収納に便利で、少人数家庭でも使いやすいというニーズにかなうだけでなく、辛味が少なく軟らかいため、緑の葉身部までまるごと食べられます。秋冬季だけでなく、初夏~夏の生産にも適しており、長期間の出荷が可能になるとともに、ネギ栽培の省力化、高品質化が期待されます。
主要特性
- 「ゆめわらべ」は、葉身部および葉鞘部が一般的なネギ品種と比べ短く、冬どり用短葉性品種「ふゆわらべ」よりもやや長くなります。
- 葉鞘径は「ふゆわらべ」より太く、多収となります。抽だいの起こりやすい初夏の収穫でも抽だい株の発生が少なく、夏どりでも高収量が得られます。
- 辛味の程度は収穫時期が変わっても安定して低く、緑の葉身部まで軟らかく食すことができます。
- 全国で栽培可能で、秋冬どり、初夏どりおよび夏どりでの生産に適しています。葉鞘が短いため、土寄せ回数が一般のネギより2回ほど少なく、栽培期間も1~2か月短縮され、生産労力・コストの削減に寄与します。
- 「ゆめわらべ」は、短葉で軟らかく辛味の少ない雄性不稔性の「MSK-TA-2」を母親、やや短葉で優れた外観特性を有する「TAM-1」を父親とするF1品種です。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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26929 (2012年4月10日) |
2012年7月19日 | 23760 (2014年12月24日) |
25年 (満了日:2039年12月24日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
MSK-TA-2×TAM-1 | ネギ安濃交1号 |