品種詳細
令白
「令白」は、臭いや黄変の原因となる成分グルコラファサチンを含まない白首のF1品種で、フレッシュ感に優れる加工品を製造することが可能です。根は長円筒形で収量性が高く、漬物加工用に最適です。
主要特性
- 「令白」は関東以南の秋まき秋冬どり作型に適した白首品種で、たくあん漬け等の漬物加工に適します(図1)。
- 「令白」の根重は先行品種の「悠白」に比べて重く、収量性に優れます。根長は代表的な漬物用品種の「秋まさり2 号」((株)柳川採種研究会)に比べて短いですが、最大部根径は太く、根形は長円筒形です。また、根重1,500g 以上でもす入りが見られません(表1)。
- 「令白」は、採種方法に細胞質雄性不稔性を利用しているため、自家不和合性によって採種している「悠白」に比べ、根の形の斉一性に優れます。
- 「令白」の根には、たくあん臭や黄変の原因となるグルコラファサチンが含まれず、臭いの原因にならないグルコエルシンが含まれます(表2)。
- ぬか漬け後7ヶ月間保存し塩蔵品を製造したところ、「令白」は「悠白」に比べて原料歩留まりに優れ、たくあん臭や黄変化は「悠白」同様に認められませんでした(表3)。
図1 「令白」(左)の草姿 右は「悠白」 |
活用点・留意点
- グルコラファサチン欠失性は劣性に遺伝するため、採種時に欠失性でないダイコン花粉が混入すると、グルコラファサチン含有個体が出現してしまうため、花粉の混入には注意する必要があります。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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34224 (2019年10月10日) |
2020年2月 3日 | 28956 (2022年2月 7日) |
25年 (満了日:2047年2月 7日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
ダイコン安神交4号 |