品種詳細

サンロキア

「サンロキア」は臭いや黄変の原因となる成分グルコラファサチンを含まない紫ダイコンF1品種です。シアニジン系アントシアニンを高含有するため、色素用のキャベツやカンショに代わる食品色素原料として利用できます。

主要特性

  • 「サンロキア」はシアニジン系アントシアニンを高含有します。野菜用の紫ダイコン品種「あきたおにしぼり紫」と比較し、10aあたりの色素収量が30倍以上です(図1、表1)。
  • 「サンロキア」には、たくあん臭や黄変の原因となるグルコラファサチンが含まれません。そのためキャベツやカンショ由来のアントシアニン系色素と同様に、お菓子や飲料など様々な食品の着色料として利用できます(表1)。
  • 先に育成した色素用赤ダイコン品種「セントルージュ」の色素と混合することで、黄みの強い赤色から紫みの強い赤色まで幅広い色調で着色することができます(図2)。
図1「サンロキア」の肥大根部(左)とその断面(右).
表1「サンロキア」の秋播き冬どり栽培での収穫物特性
図2 「セントルージュ」(左)、「サンロキア」(右)の色素の色調(pH 3.0).

活用点

  • 飲料、キャンディー、デザート、漬物などの着色に幅広く利用されることが期待されます。

留意点

  • 一般的な作型は暖地・温暖地での秋まき栽培ですが、寒冷地での夏まき秋どり栽培も可能です。
  • 夏まき作型で早まきすると抽苔しやすいことから、適期播種に努めます。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
35870
(2021年11月25日)
2022年3月14日

交配組み合わせ 旧系統名