品種詳細
丹麗
「丹麗」は、落葉期の葉が鮮やかに紅葉するカキ品種です。落葉時の葉色は黄色味を帯びた明るい赤色で、他のカキ品種よりも着色期が早く、着色のそろいも良いことから、日本料理の彩り(飾り)として好適です。
主要特性
- 落葉時の葉の色は橙赤~濃橙赤(日本園芸植物標準色票の0713、0714)で黄色味を帯びた赤色であり、明度が高く鮮やかです。色差計測定結果でも明度を示すL値と、赤色の強さを示すa値とが高かく、着色のそろいもきわめて良好です。
- 紅葉の始まりは10月下旬で、'伊豆'、'前川次郎'、'富有'等と比べて著しく早いです。完全に色づいた葉が80%に達するのは11月10日前後で、落葉期も他品種と比べて早いです。
- 果実は富有よりもやや小さく、完全甘ガキで、成熟期は遅いです。雌花の着生が少なく、かなりの生理的落果があり、食味もそれほど優れないことから、果実生産のための栽培には適しません。
- 樹勢・樹の大きさともに中位で、樹姿は開張です。発育枝は長く、太さは中位、葉は卵形で富有並みの中位の大きさです。耐病性・耐虫性ともに中位で、特に問題となる病害虫は認められていません。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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5971 (1993年3月30日) |
4539 (1995年6月13日) |
18年 (満了日:2013年6月13日) |
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交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
興津2号(富有×晩御所)×興津15号(晩御所×花御所) | 140-13 |
栽培適地
北海道を除いて東北地方以南で栽培可能です。秋季の降雨量の少ない地域で鮮やかな紅葉が得られます。
農林認定品種(旧:命名登録品種)
登録番号:かき農林5号
登録年月日:1993年7月16日
育成担当者
山根弘康、山田昌彦、栗原昭夫、吉永勝一、永田賢嗣、角 利昭、平林利郎、小澤俊治、平川信之、佐藤明彦、松本亮司、角谷真奈美
発表論文
果樹試験場報告30-31号, p.15-24(1998-03) : カキ新品種'丹麗'と'錦繍'