品種詳細

Mi102

サイレージ用とうもろこしの自殖系統「Mi102」(エムアイヒャクニ)は、中生の晩のフリント種で、ごま葉枯病抵抗性及び耐倒伏性に優れ、組合せ能力が高い品種です。一代雑種品種の親品種として利用できます。

主要特性

「Mi102」は、フリント種改良集団「MF95」から、ごま葉枯病抵抗性と耐倒伏性についての選抜と自殖により育成した自殖系統です。
育成地の調査では、

  1. 早晩性は「Mi44」よりやや遅く"中生の晩"に属する品種です。
  2. ごま葉枯病抵抗性及び紋枯病抵抗性はいずれも"強"です。耐倒伏性は"強"で、折損抵抗性は"強"の品種です。
  3. 採種性は、放任受粉下での採種量が実収量で18.5kg/a、F1採種栽培での種子親としての利用を想定した雌雄畦比3:1換算で13.9kg/aで、フリント種の「Mi91」より少ない特性です。花粉飛散程度は"やや不良~中"です。
  4. 稈長と着雌穂高は高く、稈径は太い品種です。雌穂は円錐~円筒形で、粒列数は平均12.0列、粒は黄色で丸形です。
  5. 本品種を片親とする単交雑F1組合せの平均乾物収量は、デント種との組合せでは同熟期の普及品種に近い水準にあり、組合せ能力は高い品種です。

活用面・留意点

  1. 民間種苗会社、公設機関などで、暖地及び温暖地向きの春播き用のとうもろこし単交雑F1品種の花粉用親品種として利用できます。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
26305
(2011年9月12日)
2012年2月20日 22555
(2013年3月25日)
25年
(満了日:2038年3月25日)
交配組み合わせ 旧系統名