なろりん、いろんなカボチャと出会う!の巻
お天気: 晴れ
こんにちは なろりんです♪
気の向くままに全国にある農研機構の研究所を巡って紹介しています。
89回目のなろりんリポート、略して「なろリポ」です。
今回は、北海道札幌市にある「北海道農業研究センター」をリポートするよ。
今回訪ねたお部屋は、「寒地野菜水田作研究領域 野菜水田複合経営グループ」。
こちらでは、カボチャの育種の研究をしているよ。
北海道は、国産カボチャの4~5割を栽培しているのだそう。
大規模栽培では作業の労力負担も大きいため、沢山とれて、おいしくて、収穫作業が容易にできるような品種の研究をしているんだって。
カボチャは、ニホンカボチャ、セイヨウカボチャ、ペポカボチャの3種類あるよ。
スーパーなどでよく見かけるのは、セイヨウカボチャ。ホクホクしていて、甘みが強いのが特長なんだって。
畑に案内してもらうと、珍しい色や形のカボチャがあったよ!
この畑では、アジア諸国から集めてきたカボチャを育てているんだって。
農研機構遺伝資源研究センターが実施している、「植物遺伝資源の収集・保存・提供の促進(PGRAsia)」という農林水産省委託プロジェクトの取り組みの一つなのだそう。
さまざまな種類のカボチャを育てて遺伝資源の評価をして、病気に強い品種を見つけたり、貯蔵性の高い品種の開発を目指しているのだそう。
このカボチャは「おいとけ栗たん」というユニークな名前の品種だよ。
民間企業と一緒につくった期待の新品種。
株元(植えたところ)のすぐ近くに実がつくから、収穫しやすくて作業時間の短縮にもなるんだって。
それから、長期間の貯蔵でも美味しさが長持ちするのだそう。
普通のカボチャは、株元から1~2メートル離れたところに実がなるよ。
二つを比べるとカボチャの実がつく位置が全然違うのがわかるね!
ひと株で複数個収穫するのではなく、ひと株に1個。
密に植えて、株元の近くにある実を確実に早く収穫する方法を提案しているのだそう。
次は収穫後のカボチャを貯蔵している場所に案内してもらったよ。
収穫後は風通しのよい日陰においておくんだって。
「キュアリング」といって、収穫する際にできた擦り傷や切り口から病原菌が入るのを防ぐために乾かすのだそう。
収穫直後は粉っぽくて甘くないので追熟させるよ。
デンプンが糖にかわって甘くなるんだって。
こちらは、ペポカボチャの新品種「ゴールデンライト」。
きれいなオレンジ色のカボチャだよ。
「ゴールデンライト」は、タネを食べる品種。
カボチャのタネはお菓子のトッピングにも使われているよね。
栄養価が高くて美味しいけど、固い殻に覆われているから取り除く作業が大変!
この「ゴールデンライト」のタネは殻がないので、剥かずにそのまま煎って食べられるんだって!
カボチャの栽培には、「玉直し」という作業があるんだって。
地面に接している部分には日が当たらないので、着色しないのだそう。
そこで、ひとつひとつ丁寧に、日が当たるほうに転がしてあげたり、カボチャの下にトレイやクッションを敷いてあげるのだそう。
スーパーなどで見るカボチャは、全面きれいに色づいているものが多いよね。
ひとつひとつ丁寧に育てた生産者さんの想いが込められていることを感じたなろりんなのでした。
これからも、新しいカボチャ品種の誕生を楽しみにしています。
案内してくれた研究者さんたちと一緒に。
次はどこの研究所へいこうかな。
「北海道農業研究センター」の詳細は、ホームページを見てね。