おむすびなろりんの丘タイトル

なろりん、食と農の科学教室を体験する!の巻

訪ねた日: 2022年8月23日
お天気: 晴れ

こんにちは なろりんです♪
気の向くままに全国にある農研機構の研究所を巡って紹介しています。
88回目のなろりんリポート、略して「なろリポ」です。

今回は、新潟県上越市にある「中日本農業研究センター 上越研究拠点」をリポートするよ。

広がる妙高の山並みが圧巻!

上越研究拠点(旧 北陸研究センター)は、2回目の訪問だよ。初めての訪問の様子はこちらをみてね。

こちらの研究拠点では、地域に根ざした取り組みとして、上越市やその周辺の地域の小学生を対象に、毎年「食と農の科学教室」を開催しているよ。

イネのお話や、もみすり体験、いろんなイネ品種の田んぼ観察、農業機械見学など、実験や観察などを通じて楽しみながら農業の楽しさと科学の役割を学べるイベントなんだって。1988年からスタートして、今年でなんと34年目! 毎年沢山の小学生がやってくるよ。
引率で来られた先生の中には、子供の頃に科学教室に参加したことがある人もいるのだそう!歴史の長さを感じるね。

なろりんも「食と農の科学教室」をちょっとだけ体験。
最初に、いろんなイネ品種が見られる「展示ほ場」にやってきたよ。

看板になろりんがいっぱい♪

こちらは、「上越研究拠点で生まれたイネの品種」、「農研機構育成の注目品種」、「北陸地域で栽培されている主なイネの品種」、「全国で栽培されている主なイネの品種」、「面白いイネのいろいろ」の、5つのエリアに分かれていて、150品種以上のイネを見ることができるよ。

その中で、上越研究拠点イチ押しの品種「にじのきらめき」を発見!
両側の品種と比べると、草丈が低いね。

矢印の列が「にじのきらめき」だよー!

「にじのきらめき」は、草丈が低いので倒れにくいのだそう。
イネが倒れてしまうと、収穫作業が困難になったり、収穫量が減ったり、品質が落ちてしまうんだって。

「にじのきらめき」は、コシヒカリと同じくらい美味しくて、粒が大きいので食べ応えがあるのだそう。
それから、コシヒカリよりも15%程度多く収穫できて、病気にも強く育てやすいので、育てる農家者さんが増えている、期待の品種なんだって。

お米の甘みが強くて、味が濃いおかずとも相性バッチリだから、カレーチェーン店でも使われているのだそう!
なろりんも食べてみたいな♪

次の場所に向かっていると、なにやら調査中の人に遭遇!
田んぼの中で、大きな物差しを使って何か計っているみたい。

何をしているんですか~?

この田んぼでは、いろんな品種のイネを栽培していて、品種ごとに、草丈・ひと株の茎数・穂の長さを計っていたところなんだって。
遺伝資源の保存のために、育てて増やしたり、データを取ったりしているのだそう。

研究拠点内のひろ~い田んぼのあちこちで、さまざまな目的でいろんなイネを栽培しているんだね。

今度は展示室で「もみすり体験」だよ!
どんなふうにやるのか見せてもらったよ。

まずは、脱穀。
上越研究拠点お手製の「千歯扱き(せんばこき)」を使うよ。

手で穂を押さえて、クシに引っかけるようにして手前に引くと、籾(モミ)が外れるよ。

籾を「籾すり」に移して、今度は籾殻を除去して玄米にするよ。

フタをしたら、お互いをこすり合わせて...ゴリゴリゴリ。

籾すり、完了!

最後は、玄米の選別。
そこで登場したのは、またまたお手製の選別機。

籾殻ごと玄米を選別機に入れて、斜めに傾けると...

途中のスリットのところに籾殻が引っ掛かって、一番下に玄米だけ落ちていくよ。

きれいに脱穀できたね♪

ここまでの作業を子どもたち一人一人が体験できるんだって。楽しそう!

続いて、展示室を見学。
「にじのきらめき」と「つきあかり」の紹介コーナーがあったよ。

「つきあかり」も上越研究拠点で生まれた品種で、粒が大きくつやがあり、4時間保温しても美味しさが続くんだって。
2019年からは、上越市の学校給食に使われているのだそう。
地元の子どもたちに毎日食べてもらえるのって、とっても嬉しいね♪

地域に根付いた上越研究拠点の魅力を、たっぷり感じたなろりんなのでした。

案内してくれた研究者さんたちと一緒に。

ありがとうございました♪

「にじのきらめき」は、農林水産省と吉本興業とのコラボ「よしもともニッポンフードシフト」の動画でも紹介されているよ。
https://nippon-food-shift.maff.go.jp/yoshimotomovie/
ぜひ見てみてね。

次はどこの研究所へいこうかな。

「中日本農業研究センター」の詳細は、ホームページを見てね。