なろりん、プロジェクトプランナーさんに密着!の巻
― イチゴ新品種「恋みのり」を訪ねて ―
お天気: くもりのち雨
こんにちは なろりんです♪
気の向くままに全国にある農研機構の研究センターを巡って紹介しています。
52回目のなろりんリポート、略して「なろリポ」です。
今回はつくばにある「食農ビジネス推進センター」をたずねたよ。
こちらは2016年4月にできた農研機構でも一番新しいセンターなんだって!
のぼり持ってみた!
「何をしているところ?」ってセンター長さんに聞いたら、
「じゃあ僕らの活動現場にいっしょに行こう!」て言われて・・・プロジェクトプランナーって人のカバンに入れられて・・・うわ~どこに連れて行かれちゃうの~???
ということで、着いたところは福岡県。ああビックリした!
なんだか広い部屋にたくさんの人がいて、にぎやか。
ここはどこかな?
ここは日本を代表する大手小売業チェーンの九州部門の「新商品展示会」の会場なんだって。
食農ビジネス推進センターは、農研機構の開発した技術や品種を民間会社や大学の人たちと力を合わせて世の中で広く使ってもらうため活動に取り組んでいるのだそう。
その中で、新品種のイチゴを果実が傷まない新しいパッケージに入れて新鮮なままたくさん外国に輸出できないか、調べているところなんだって。
今回はそのパートナーになってくれる会社の人に、輸出に向いたイチゴ新品種「恋みのり」の実力を評価してもらうために、この展示会に来たんだって。
イチゴの試食は大人気♪
会場にいるのは全員スーパーマーケットや関連企業の人で、食べに来てくれたのは、バイヤー(仕入れ担当)や売り場担当のみなさん。
「おいしい」「ジューシーなのに果肉がしっかりしている」「いつから売り場に並べられるの?」って、「恋みのり」を開発した九州沖縄農業研究センターの研究者さんを質問攻めにしていたよ。
これがイチゴ「恋みのり」。なろりんも食べてみたいな!
なろりんも成果をPRしちゃおう♪
輸出事業担当の方と打ち合わせ。
もうすぐこのイチゴを試験的に香港までコンテナ船で送るんだって!
世界の人に、日本のおいしいイチゴをたくさん食べてもらえる、そのために農研機構がお役に立てればいいな♪
ただいま打合せ中
次の日は、試験輸出するイチゴを作っている農家さんを訪ねたよ。
昨年、熊本地震で大きな被害を受けて復興を進めている熊本県阿蘇市のイチゴの栽培ハウスに案内してもらったんだ。
うわ~!鈴なりにイチゴがなっているよ!
イチゴ狩りしたいな♪
「恋みのり」は、栽培がしやすいうえに、形のそろった大きな実がたくさんなって収穫するときに手間がかからないのが助かるんだって、農家さんはお話してくれたよ。
農家さんのお役に立ててうれしいな♪
たくさん取れて色もきれい、味もジューシーでおいしくて、輸送中の傷みが少ないから、新品種として出たばかりなのに市場でも大評判なのだそう。
「恋みのり」なら、栽培に手間がかからない分、ハウスの面積を拡大できそうです、と語る農家さん。この品種にすごく期待してくれているみたい!
たくさん収穫して、世界中の人に食べてもらえるといいね。
農家さんと九沖農研の女性研究員さんと♪
次に向かったのは地元のJAが運営するイチゴのパッケージセンター。
地区のイチゴは全部ここに集められてパック詰めされるんだって!
たくさんの人たちが働いているよ!
パッケージ担当者さんからは、「このセンターなら、品種別に、また輸出用に果実を保護するパッケージにも区分けして詰められます。」と言ってもらえたよ。
よろしくお願いします!
見た目と味が良く栽培もしやすい「恋みのり」と、新鮮なまま輸送できる技術の組み合わせで、これまでにないお手頃価格での輸出ができる可能性があるのだそう。
そのことを実証することでたくさんの生産者、流通業者の方にこの技術に目を向けてもらい、輸出を実現してもらいたいと考えているんだって!
また、熊本県で技術の実証を進めることで、震災で被害を受けた地域の復興を少しでもお手伝いできればって思っているんだって。
今回プロジェクトプランナーさんと一緒にいろんな場所・人たちを訪ねて、その方たちをつなぐのも食農ビジネス推進センターのお仕事のひとつなんだなぁって思ったよ。
センター長さんは、自分たちのことを「いろんな人の橋渡し役」だと言っていたよ!
チームワークバッチリなみなさんと。
がんばってください♪
次の出張は香港と聞いて、プロジェクトプランナーさんのスーツケースにこっそり入って行って、飲茶を食べたいなと思ったなろりんなのでした。
次はどこの研究センターへいこうかな。
●「食農ビジネス推進センター」の詳細は、ホームページを見てね。