おむすびなろりんの丘タイトル

なろりん、久間理事長に会いに行く! の巻

訪ねた日: 2019年4月10日
お天気: くもり

こんにちは なろりんです♪
気の向くままに全国にある農研機構の研究センターを巡って紹介しています。
73回目のなろりんリポート、略して「なろリポ」です。

今回は、農研機構のトップ、久間理事長に会いに行ってきたよ。
今日はせっかくだからたくさんお話聞きたいな!

こんにちは!今日はよろしくお願いします♪

理事長こんにちは、こちらこそよろしく。リラックスしてお話しましょう。

なろりん久間理事長は、去年から農研機構でお仕事されているけど、農研機構初の民間出身の理事長なんだよね!
最初、農研機構の理事長になることをお願いされたとき、どう思ったの?

理事長正直いって最初聞いたときは、冗談かなって思ったよ(笑)。なぜかというと、僕はこれまで農業と関係のないエレクトロニクスの世界で仕事をしてきたからね。それに、これまでの農研機構の理事長は学者さん。僕は産業界で仕事をしてきたからね。

なろりん理事長はこれまで三菱電機や内閣府でのお仕事をしてきたんだよね。

理事長そう、三菱電機はすごく幅広い分野を手がけている総合電機メーカーで、そこでいろいろな分野の研究開発の仕事をやっていたんだよ。それから内閣府の「総合科学技術・イノベーション会議」に5年間いたんだけど、そこではSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)とImPACT(革新的研究開発推進プログラム)の運営会議の議長をやっていたんだ。SIPでは11課題、ImPACTでは16課題、全部で27課題をマネジメントしてきたんだけど、その中に農業があったんだよ。これまで幅広い分野をマネジメントしてきたし、その中で実は農業ともつながりがあったことから、農研機構の理事長を喜んで引き受けることにしたんだ。

なろりんとってもうれしいな♪
理事長から見て、農研機構の良いところはどんなところ?

理事長たくさんの分野で研究実績があるところ。日本の農業や畜産ね。それから農村工学や動物衛生などね。そういった部門を明治以来ずっと支えてきたところ。それはすばらしいと思う。これまでに非常に多くの成果を出している。そういった研究機関であることがよく分かったよ。 安心したのはいろんな分野の技術がちゃんと蓄積されていること。それから優れた研究者がたくさんいる。若い人からベテラン層までたくさんいる。そういう意味でいい人がいっぱいいるから、この農研機構はこれからもっといけるなと思ったよ。

なろりん理事長は、これからの農研機構がどういう組織になってほしいと思っているの?

理事長技術と人材はそろっている、足りないところは3つあるかな。1つは研究者が自分の研究成果を産業界でも農業界でも実用化していこうという意欲をもっと持って欲しい。2つめは、連携の取り方。農研機構には優秀な人がいっぱいいるでしょ。農研機構の外にもまた、優秀な研究機関がいっぱいある。個人プレーですべてをやろうとせず内部とも外部とも上手に連携を取って欲しい。3つめは、人工知能とかデータサイエンスなどのICT(情報通信技術)に弱いところ。この3つが農研機構の課題。今持っている強い農業や畜産の研究開発をもっと深掘りして、弱いところを補強すれば、もっとすばらしい研究機関になると思う。

なろりんなろりんも農研機構のたくさんの研究成果が、もっと世の中に広まってみんなのお役に立ったらいいなぁって思っているよ。それには連携や実用化が大切なんだね。

理事長は去年、全国の農研機構の研究センターを巡っていたよね!
印象に残っていることはある?

理事長去年はあちこち、北海道から九州まで行ったね。印象に残っていることは、農研機構の職員が、非常にまじめだということだね。それから全国のどの研究センターでも若い研究者がとても元気でやる気満々でいいなぁと思ったよ。若い研究者が安心して研究ができる、それから家族の生活を支えられるようにしなくちゃならない、って思うよ。

なろりんこれから農研機構を支えていく若い研究者たちが元気っていうのはうれしいよね♪ なろりんも元気もりもりだよ~♪

理事長が今はまっていることってなぁに?

理事長僕はまじめだからね、やっぱり農研機構にはまっているよ(笑)。目標は、日本の研究開発法人の中で、とにかくナンバーワンにしたい。日本の産業界、農業界、社会の発展に貢献する農研機構としてね。そのためにどうすれば良いかを常に考えてる。そのためには職員にとっては大変だろうけど、改革を一つでも早くやっていくことを進めているよ。目標は、組織を強くすることと、それから組織に所属している職員ひとりひとりが成長すること。これを両立できるようなマネジメントが重要だと思うんだ。

なろりん理事長のはまっていることが農研機構だったとは!
なろりんも、みんなと一緒に成長していけたらいいな♪

せっかくの機会だから、お仕事の話しばかりじゃなくて、理事長自身のお話も聞いちゃおうかな♪
理事長はお休みの日はどのように過ごしているの?

理事長1つめはまずはちゃんと休養を取ること。週に1日は朝9時まで寝て、たっぷり睡眠をとっているよ。2つめは趣味。僕の趣味はね、ゴルフと歴史散策で、ゴルフはほぼ毎週行っているよ。ゴルフはたくさん歩くから健康にもいいしね。もう一つの趣味の史跡の散策は、実は妻と同じ趣味で、時間があれば二人で全国各地の史跡を巡っているよ。ちなみに安くていいホテルを見つけるのは妻の担当。それから3つめは翌週の仕事の予習をすること。

なろりん理事長の休日は、とってもアクティブなんだね!
仕事もプライベートもパワフルな理事長だけど、気力と健康を保つ秘訣はなぁに?

理事長健康を保つ秘訣は、僕の場合ゴルフと毎日のウォーキングかな。普段、平日は毎日朝晩それぞれ3千歩から4千歩くらい歩いているよ。ゴルフの時は一日に約1万5千歩くらい歩いているよ。それから気力を保つ秘訣は、ストレスをためないこと。自分のやっていることに対して興味を持つこと、それから野心と向上心を持つことかな。

なろりん毎日ウォーキングしているんだね。とっても健康的!
なろりんも気力を保つために、ストレスをためないようにしようっと♪

理事長にとって、今興味を持っているのは農研機構?

理事長まさにそうだね。今やっていること全部、僕にとって新しいんだ。だから話を聞いていると非常におもしろいなぁと興味を持つ。野心はさっき言ったように、農研機構を世界の研究機関にしていきたいということ。世界で認められる組織に育てていきたいという気持ちもある。それから向上心というのは、勉強をよくすること。時間があればいろんな本を読んでいるよ。自宅だとなかなかはかどらないから、よく近所のコーヒーショップで、受験生たちと一緒に勉強しているよ。

なろりんへぇ~! コーヒーショップで勉強しているの?!

理事長コーヒーショップで4時間くらい仕事をして、飽きたなと思ったら本を読む。それで帰りに二人分の弁当を買って帰って妻と一緒に食べる、という感じの日曜日を過ごしているよ。

なろりん受験生に交じって勉強したり、帰りに二人分のお弁当買って帰ったり。
理事長の人柄が感じられる楽しいエピソードが聞けちゃった!

最後に、女性や外国人などいろいろな研究分野の人が一緒に働くことなど、農研機構の中のダイバーシティの意義や効果はどのようなものがあると思っているか聞いてみたよ!

理事長ダイバーシティは非常に重要。いろいろな意味があってね、我々の農研機構のミッションである研究開発という切り口で考えると、まさにオリジナリティの源泉なんだよ。ひとつの技術を深掘りしてもオリジナリティは出てくるけど、大きな価値を生む確率は決して高くない。いろいろな分野の人、いろいろな考えを持った人、いろいろな技術を持った人が集まって、議論をしながら新しい発想が出てくる。今はそういう時代になっているんだよ。
一方で個人的にみると、たとえば農研機構にいろいろな国の人がいる、女性もたくさんいるとなるとそれだけコミュニケーションの場が増えるよね。そうするとそれぞれの技術も学べるし考え方も学べる。自分はその考え方に対してどう考えるかとまた考えるでしょ。そういったことで、個人もどんどん成長していく。社会としての新しい学術の分野であるとか産業を起こすこともできるし、個人としても成長する。

なろりんこれからも新しい研究成果が生まれそう! ワクワクするね♪

理事長特に農研機構は女性に関しては、まだまだ増やしたいけれど、他の研究機関に比べると比率は高い。20%ぐらい女性がいるし、女性管理職もたくさんいる。これをもっともっと増やしていきたいと考えているよ。それから、これから増やさなくてはいけないのは外国人。今は外国人が少ないなと思ってる。もっと増やしたいと思っているよ。

なろりん理事長の想いを聴いて、農研機構のダイバーシティ推進に向けてますます頑張っていきたいと思ったなろりんなのでした。

久間理事長、今日はありがとうございました♪

理事長をサポートしている、秘書チームのみなさんも一緒に。

次はどこの研究センターへいこうかな。お楽しみに♪