なろりん、カンキツの研究拠点をマンキツ! の巻
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こんにちは なろりんです♪
気の向くままに全国にある農研機構の研究センターを巡って紹介しています。
74回目のなろりんリポート、略して「なろリポ」です。
今回訪れたのは、静岡県静岡市にある「果樹茶業研究部門 カンキツ研究拠点(興津)」です。
こちらではカンキツ類(ミカンやオレンジ、ブンタン、レモンなどの仲間)の研究をおこなっています。
カンキツ研究拠点の歴史はとっても古くて、1902年(明治35年)に農商務省農事試験場園芸部として作られてから、今年(2019年)でなんと、117年目!
入口のプラタナス(モミジバスズカケ)の並木道は、創設時に植えられたものなのだそう。
日本で初めて植えられたプラタナスなんだって!
場内にはさまざまなカンキツの樹があるよ!
この樹は「清見」の原木だよ。
スーパーマーケットでもよく見かける「清見」。
オレンジの香りがして、やわらかくジューシーで、なろりんも大好き♪
この1本の樹から広がっていったんだね!
収穫期は1月~3月頃。訪ねた時はまだ青くて小さな実をつけていたよ。
「清見」の赤ちゃん♪
写真は収穫時期の「清見」の原木だよ。
今でも元気に実をつけるんだって!
「不知火(デコポン)」「はるみ」などの品種もこの「清見」を親にしてうまれたんだよ。
なろりん、ぜ~んぶ大好き♪
この坂道を登って丘の上まで行くと、海が見えるんだって!さっそく行ってみよう!
急な坂道に、おむすびころりん!
このあたりには遺伝資源として、1,500種のカンキツの樹を栽培しているんだって。
こちらは「ウンシュウミカン」のお母さん、「キシュウミカン」。
中国から伝わったとされるカンキツ♪
こちらは「ウンシュウミカン」のお父さん、「クネンボ」。
インドシナから沖縄経由でやってきたカンキツ♪
「ウンシュウミカン」といえば、ミカンの代表的な品種のひとつ。
でも実は「ウンシュウミカン」の親品種が何なのか、これまでわからなかったんだって。そしてそのナゾを解明したのがこちらのカンキツ研究拠点なのだそう。
カンキツ研究拠点にあるカンキツ類1,500種類の中から可能性のある品種を選んでDNAを調べた結果、「キシュウミカン」と「クネンボ」が両親だということが分かったんだって!
親品種が何なのか分かったことで、おいしいウンシュウミカンの兄弟品種がこれから生まれるかも!楽しみだな♪
一番高いところまでやってきたよ!
わ~海だ!良い眺め♪
海の向こうにうっすら見えるのは伊豆半島!
ここ興津には、明治時代に別荘がたくさんあったんだって。
眺めの良いこの研究拠点の敷地内にも、別荘が建てられていたのだそう。
この場所には伊藤博文の養嗣子である伊藤博邦公爵の別荘があったんだって
残念ながら今は跡地に看板だけ
坂道を下って一番下までやってきたよ。
門の下の隙間にはネットが張ってあって、これはタヌキなどの小さな動物が入らないようにするためかな??
と思ったら、なんと果実が坂道をコロコロ転がって来ても敷地の外に出て行かないようキャッチするためのネットなんだって!
なろりんもキャッチされてみた!
...だれかはやく出して~
最後に、おすすめの新品種を教えてもらったよ!
「璃の香(りのか)」というレモンは、病気に強く、たくさん収穫できて、寒さに強いので、暖かい土地だけに限らず、日本各地で栽培できるんだって。
大きな果実で果汁もたっぷり、まろやかな酸味が特徴なんだって。
はやく味わってみたいな~♪
こちらは収穫時期の「璃の香」(11月頃)。
案内してくれたみなさんと一緒に「璃の香」の前で。
ありがとうございました♪
これからもおいしいカンキツ品種がうまれてくるのを楽しみにしています♪
次は収穫時期の2月に来てみたいな!一般公開もあって、たくさんのお客さんが来てとっても賑やかなのだそう♪
新しい研究技術と古い歴史が詰まった魅力的な研究拠点だなぁと思ったなろりんなのでした。
古い歴史を持つこのカンキツ研究拠点ならではの、日米の桜にまつわるすてきなエピソードがあるんだって! それは次回のブログで紹介するよ~お楽しみに!
●「果樹茶業研究部門」の詳細は、ホームページを見てね。