たんけん!はっけん!のうかんけん!の巻
訪ねた日: 2016年6月 8日
お天気: くもり
お天気: くもり
こんにちは なろりんです♪
気の向くままに全国にある農研機構の研究センターや研究部門を巡って紹介しています。
36回目のなろりんリポート、略して「なろリポ」です。
今回訪れたのは、茨城県つくば市にある「農業環境変動研究センター」です。
こちらでは、農業を支える環境について、いろいろな研究をしています。
今年4月、統合により同じ農研機構になりました。
実はこちらの「農業環境変動研究センター」には、なろりんのようなキャラクターがいるのです。その名も「のうかんけん」!
今日はのうかんけんが案内してくれるんだって!楽しみ♪
なろりん : こんにちは!
のうかんけん : ようこそ!
よろしくね♪
さっそく案内してくれたのは、「農業環境インベントリー展示館」。
いろんな標本や研究調査の資料を展示しているんだって。
のうかんけん :
これは「黒ボク土」っていう日本でよく見られる土壌だよ。
なろりん :
ほかの土と比べて、上のあたりがとっても黒いね!
まっくろ!
のうかんけん :
「黒ボク土」は、火山灰が積もってできた土だよ。地表に近い上のあたりが黒いのは「有機物」の色で、有機物が多くなると真っ黒になっていくんだ。下のうす茶色のあたりは7300年前に降り積もった火山灰だよ。
なろりん :
7000年前の土!!
のうかんけん :
それから、「黒ボク土」は英語で「アンドソル」って言うんだけど、戦後に進駐軍がやってきて、この土は何?と聞かれた日本人が「暗土(あんど)」と答えたら、それがそのまま英語になったんだ! ちなみに「ソル(土)」はラテン語の「solum(地面)」からだよ。
なろりん :
へ~~!おもしろい!
これはなぁに?土のじゅうたんみたい!
これはなぁに?土のじゅうたんみたい!
のうかんけん :
これは「接着剤」をつかって、現地からはぎ取ってきた土の標本だよ。昔は、木の箱に土を入れて固めて作っていたからとっても重くて運ぶのも大変だったんだ。今はこの技術のおかげで薄くて軽いし、なんと丸めて持ち運びもできるんだ!
石もくっついてる!!
のうかんけん :
これは、ある田んぼのあぜ道でつかまえた「カメムシ」だよ。なんと全部で59種!
ひょえ~~~~!!
なろりん :
研究者さんがいると、いろんな種類の生き物がそこにいることが分かるようになるね!
のうかんけん :
そうだね。この田んぼのように、里山によくある丘にはさまれた水田のことを「谷津田」といって、たくさんの昆虫のすみかになっているんだ。
なろりん :
へ~~~!
のうかんけん :
こっちはFACE(Free-Air CO2 Enrichment)という実験施設の模型だよ。
田んぼでCO2(二酸化炭素)をシューと出して、将来予想される高いCO2濃度にコントロールして、農作物にどんな影響があるか調べているんだ。囲いのない野外で調査できるんだよ!
田んぼでCO2(二酸化炭素)をシューと出して、将来予想される高いCO2濃度にコントロールして、農作物にどんな影響があるか調べているんだ。囲いのない野外で調査できるんだよ!
大きくなった気分♪
それから、きれいな色の虫を顕微鏡でのぞいてみたり…
貴重な古い研究資料を見たり…
土の中のちっちゃい生き物を捕る「ツルグレン装置」に入ってみたり…
「農業環境インベントリー展示館」を満喫したよ♪
のうかんけん :
それじゃあ次は「ミニ農村」に行ってみよう!
「ミニ農村」は、昔ながらの農村にいろんな生き物がいるのはどうしてか、その仕組みを調べるために、田んぼやため池、雑木林のある里山を実際の大きさでつくったものなんだよ。
「ミニ農村」は、昔ながらの農村にいろんな生き物がいるのはどうしてか、その仕組みを調べるために、田んぼやため池、雑木林のある里山を実際の大きさでつくったものなんだよ。
なろりん :
へ~~!なにか生き物いるかな!
林の中に田んぼが!
なろりん :
あっ!アメンボ!シオカラトンボも飛んでる!
のうかんけん :
ここはもともと平らな土地だったんだけど、里山をつくったことで、たくさんの生き物がみられるようになったんだよ。つくった2年半後にはトンボが31種類いることが確認されたんだ!
なろりん :
そんなにいるの!?すご~~い!
ミニ農村っておもしろい!
田植えの準備だね!
最後に、今回案内してくれたみなさんと。
はいチーズ!
のうかんけんの案内のおかげで、おもしろい発見がいっぱいでした!
今日案内してもらった「インベントリー展示館」や「ミニ農村」は、7月30日(土曜日)開催の「夏休み一般公開」で見られるよ!ぜひ遊びにきてね♪
次はどこの研究所へいこうかな。
●「農業環境変動研究センター」の詳細は、ホームページを見てね。