おむすびなろりんの丘タイトル

なろりん、光るカイコに会いに行く!の巻

訪ねた日: 2016年8月 8日
お天気: くもり

こんにちは なろりんです♪

気の向くままに全国にある農研機構の研究センターや研究部門を巡って紹介しています。

39回目のなろりんリポート、略して「なろリポ」です。

 

今回訪れたのは、茨城県つくば市にある「生物機能利用研究部門」です。

前身は「農業生物資源研究所」。今年4月、統合により同じ農研機構になりました。

 

今日は、遺伝子組み換えカイコの研究しているお部屋を訪ねたよ。

カイコは、蛾(が)や蝶(ちょう)の仲間で、サナギになる時、自分の体を包み込むように糸をはいて、繭(まゆ)をつくるんだって。その繭(まゆ)から絹糸がつくられるよ。

 

カイコにさまざまな遺伝子を組込む技術を開発したり、遺伝子の機能を調べたりするんだって。カイコの研究はどんなことに利用されているのかな?リポートするよ!

 

ということで、まずは「展示室」に案内してもらったよ。

ドキドキわくわく♪

 

じゃ~~ん!これが光る絹糸(シルク)!

カイコの遺伝子に光るクラゲやサンゴの遺伝子を組込んでつくったんだって。

繭(まゆ)でできた羊さんがカワイイ♪

この絹糸が光るの?!

 

まずは、お部屋の電気を消して。

それからこの絹糸に、青色LEDを当てると…

ひかってる~~~!!

 

ライトを当てると、オレンジや緑、ピンクなどいろんな色に光ってとってもきれい~~。

ほかにも舞台衣装やウェディングドレスも展示してあったよ!

うっとり~

 

こんなふうに、他の生物の遺伝子を利用して、これまでにはない新しいシルクを作ることができるんだって、すごいね。

 

絹糸は天然素材で、たんぱく質でできているのだそう。

日本では、絹糸は昔から手術用の糸として使われているんだけど、最近は、新しい素材に注目が集まっているんだって!

シルクでできた 新しい手術用の糸

 

カイコはモリモリ桑の葉っぱを食べて、たんぱく質(マユ)を作るよ。

とってもたくさん食べるんだって~!

 

桑畑にも連れてってもらったよ♪ カイコは畑が育むから「農業」なんだね。

外はすごく暑くて、なろりん、焼きおにぎりになっちゃいそう~~!

おおきな葉っぱ

 

たんぱく質(マユ)を作ることが得意なカイコは「生物工場」と呼ばれているよ。

こちらでは、カイコに検査薬や医薬品の原材料を作らせているんだって。

病気で困っている人たちに薬を届けられるといいね。

 

それから今度は、遺伝子組換え作業をする施設へ。

このプレートにプチプチと並んでいるのが、カイコの卵。全部で48つぶ。

とっても小さいね!

 

この卵ひと粒ひと粒に、遺伝子を注入するんだって!

こまかい作業だね!

 

…そしていよいよカイコとご対面!!

カイコさん、こんにちは。なろりんだよ♪

 

あれれ!いきなり頭にのせられちゃった!

ん?カイコどこ?

 

いごこちが良いのか、カイコさん、なろりんの頭でくつろいでいるよ♪

それじゃあ頭にのせたまま見学しよっと。

けっこうおおきいね!

 

これは、卵の時に遺伝子を注入したカイコが成虫になって産んだ卵だよ。

たくさん産むんだね!

 

さらに、この卵たちを育てて、注入した遺伝子を持っているかどうか、次の代までチェックするのだそう。

 

細かくて時間のかかる大変な作業だけど、人の暮らしに役立つカイコを作り出すために、日々研究しているんだって!これからの研究に大注目だね。

 

今回案内してくれたカイコユニットのメンバーと。

笑顔がステキなムードメーカー3人組♪

ありがとうございました

 

光るシルクをみて、自分もひそかに光ってみたいと思ったなろりんなのでした。

 

 

おまけ

巨大カイコ(注:ぬいぐるみ)に、なろりんの具材は何かと聞かれたよ。

いまのところ、ナイショ!

 

次はどこの研究センターへいこうかな。

 

●「生物機能利用研究部門」の詳細は、ホームページを見てね。

カイコユニットは こちら↓