現在、日本オーガニックの市場規模は、中国に次いでアジア2位の市場規模で、世界では13番目の規模にあると言われます。日本のオーガニック市場は未だ発展途上にありますが、国内生産の振興にオーガニック市場を活かしきれていない (結果輸入品に取られている) という大きな課題に直面していると言えます。
農林水産省は、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現することをめざして、2050年までにオーガニック市場を拡大しつつ、耕地面積に占める有機農地の割合を25% (100万ha) に拡大、化学農薬使用量 (リスク換算) の50%低減、化学肥料の30%削減を掲げた「みどりの食料システム戦略」および2030年の中期目標を発表しましたが、それらの実現のためには、生産者はもちろん、農業研究機関や行政、卸売・販売業者が一丸となって課題に取り組み、有機農産物の良さを消費者にアピールしていく必要があります。このような背景の中でも特に農地面積が大きい北海道・十勝の畑作の生産者に有機栽培、持続的栽培についての興味と参画の機会を持ってもらうことが上記の課題解決や目標達成のためには非常に重要であると考えられます。
今回の研究会では、旭川市周辺で約100haの大規模有機畑作を展開している農業法人である営農企画と、先進的かつ持続的な有機畑作をされている十勝の斎藤農場の事例紹介を中心に、道内でコムギ・ダイズなどの大規模有機畑作を既に実践されている先進的な生産者の方々に参集して頂き、有機栽培についての技術や経験、食品加工等の事例についての意見や情報の提供をして頂きます。また、道内生産者のための参考情報として、有機栽培のコムギ・ダイズの本州における需要や販売の状況、課題等について生活協同組合連合会コープ自然派事業連合の関係者からの話題提供を予定しております。さらに、主にコムギ・ダイズを対象とした国内外の有機栽培に関連する研究情報についての話題提供と合わせて、生産者、卸売・販売業者、消費者を交えたパネルディスカッションを実施し、今後の大規模有機畑作の推進のための課題、国内有機栽培・オーガニック市場の発展についての議論の場を提供する予定です。
開催日時
令和4年(2022年)11月18日 (金曜日)
研究会
11時00分 ~ 16時30分 (開場 10時30分~)
情報交換会
18時00分 ~ 20時00分
開催場所
研究会
とかちプラザ レインボーホール
(〒080-0014 北海道帯広市西4条南13丁目1 | TEL : 0155-22-7890)
情報交換会
ホテル日航ノースランド帯広 ノースランドホール
(〒080-0015 北海道帯広市西2条南13丁目1 | TEL : 0155-24-1234)
プログラム
農研機構北海道農業研究センター 寒地畑作研究領域 領域長 辻 博之 氏
生活協同組合連合会コープ自然派事業連合 商品部部長 前田 陽一 氏
有限会社営農企画 取締役専務 今城 正春 氏
株式会社斎藤農場 代表取締役社長 斎藤 正志 氏
農研機構北海道農業研究センター 上級研究員 池田 成志 氏
「北海道における大規模有機畑作の現状・課題・展望について・総合討論」
座長 : 池田 成志 氏
パネラー : 講師、有機畑作生産者、穀類取扱業者等
北海道有機農業推進協議会 会長 今城 正春
対象
有機畑作・有機農産物に興味を有する生産者、消費者、都道府県職員、市町村職員、農業団体職員、農林水産省、公的機関・民間の研究者等
参加費
研究会 : 無料
情報交換会 : 6,000円
主催・共催・後援
主催 : 北海道有機農業推進協議会
共催 : 生活協同組合連合会コープ自然派事業連合
後援 : 農研機構北海道農業研究センター
定員
100名
参加申込み締切
令和4年11月11日 (金曜日)
参加申込み・問い合わせ先
北海道有機農業推進協議会事務局 (兵庫県神戸市西区見津が丘3丁目8番5) | 大城 有司
TEL : 078-915-7681 | FAX : 078-915-7681
E-mail : yuji.ooshiro10(at)shizenha.co.jp
※メール送信の際は(at)を@に置き換えてください。