日本では、通学・通勤等で自転車を利用することがよくあります。特に、車を持たずに一時滞在する外国人には、自転車は貴重な交通手段です。
自転車はたいへん手軽な乗り物ですが、事故を起こすと、深刻な怪我や重大な賠償を引き起こす危険があります。こうしたことから、日本では昨今、自転車保険の加入を義務づける自治体が増えています。
自転車保険では、自分自身の怪我の補償よりむしろ、「相手への賠償ができる保険」であることが重要です。条例に対応する保険は、これが条件となります。
「相手への賠償」とは、個人賠償責任保険、日常生活賠償責任保険とも言われ、日常生活にかかわる偶然な事故によって、他人にケガをさせたり他人の物を破損させてしまい、法律上の賠償責任が発生した場合に補償される保険です。自動車保険や火災保険などでは、オプションとしてこの賠償責任保険がセットされているものもあり、「日常生活で自転車に乗っている時の事故」も対象となりますので、自転車保険加入の際には、補償金額を含めて、確認してみましょう。
自転車保険の多くは、ネットから加入が可能です。金額は年払いが一般的で、保険料はひと月数百円です。