「転ばぬ先の」日本生活豆知識

日本は、日本語

日本では、東京方言を母体とした標準語が実質的な公用語とされていますが、日本語には様々な方言があります。日本語は語彙・文法・音韻・アクセントなどあらゆる面で地方ごとの方言差が大きく、日本人でさえ、異なる地方に転居や旅行した際に、言葉が通じず苦労する場合が少なくありません。

たとえば、標準語である「ありがとう」は、福島では「たいへん」、京都では「おおきに」、熊本では「だんだんな」、沖縄に至っては「にへーでーびる」というように、その地方独特の語彙が今でも存在しています。

イメージ画像。ノートに日本語が書いてある

日本語の一般的な文章は、漢字と平仮名を交えた表記になっています。外来語は、カタカナで表記されますが、漢字が充てられたものもあります。平仮名・カタカナは一文字に対して一つの発音ですが、漢字には異なる発音が多々あり、また、同じ発音を持つ漢字も多数あります。

文には、書き言葉(文体)と話し言葉(話体)で異なり、とりわけ文末に文体の違いが顕著に現れています。文体・話体の違いに加え、話し手の性別・年齢・職業など、位相の違いによって異なる文体・話体があり、特に相手に敬意を示す言葉などを交えながら、日本人は複数の文体・話体を常に切り替えながら使用しています。

現在、日本語の使用人口は、約1億3千万人。この数は世界の母語話者数で上位10位以内に入る人数と考えられています。

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