「転ばぬ先の」日本生活豆知識

住まいについて(賃貸住宅)

イメージ画像。和室の画像

日本の賃貸住宅は通常、契約時に所有者に礼金、保証金、敷金といった費用を払うことに加えて、保証人が必要となります。所有者との契約は、一般に不動産会社を通して賃借人と大家が契約を結びます。家賃は地域や地の利、築年数、間取りなどにより異なります。たとえば、1LDKの家賃は、つくば市で6万円から7万円、福島市や、福山市、久留米市などは5万円から6万円が相場となっています。

人口密集が高いことから、日本の一般的な住まいは小さく、アパートなども「狭い」ものです。コンパクトな間取りに、キッチンやバス・トイレ、リビングがきちんと収まっているという印象です。

湿気の多い日本では、木造建築の賃貸住宅が少なくありません。こうしたアパートは通気性を優先することから、夏は暑く、冬は寒いうえ、壁の薄さもあって、「隣の声がよく聞こえる」こともよく耳にします。

また、日本の家には、西洋式に作られた部屋とともに、日本の伝統的な家屋特有の「和室」があります。和室には「畳」と呼ばれる敷物状の床材が敷き詰められているので、狭い空間を効率よく利用する機能がある反面、畳はイグサを編んだものなので、特に梅雨時には湿気などによりカビやダニが発生する原因となります。天気の良い日には、窓を開けて風を通し、まめに掃除機をかけることでカビやダニを防ぐことができます。

最後に、賃貸住宅の多くは、家具や家電はついていません。「マンスリー・マンション」「ウイークリー・マンション」と呼ばれる滞在期間限定の家具・家電付き賃貸物件もありますが、家賃は割高で、ほかにさまざまな雑費がかかります。

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