

アウェナ ストリゴサ

英名 | Black oat |
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学名 | Avena strigosa |
和名 | セイヨウチャヒキ(アウェナ ストリゴサ、エンバク野生種) |
原産 | 地中海地域 |
科属 | イネ科カラスムギ属 |
開花期 | 4月下旬、茨城県つくば市(秋まき) 7月上旬、栃木県宇都宮市(春まき) |
草高 | 50~120 cm |
乾物重 | 650 g/m2 (栃木県、春まき)、710 g/m2(北海道、夏まき) |
炭素含量 | 44% (栃木県、春まき) |
窒素含量 | 3.1% (栃木県、春まき) |
C/N比 | 14 (栃木県、春まき) |
特徴
イネ科の1年草または越年草。エンバク野生種などと呼ばれていたこともあるカラスムギ属のアウェナストリゴサ種(A.strigosa)は根菜類の大敵であるキタネグサレセンチュウを抑制する線虫対抗作物であり、キタネコブセンチュウの密度を下げる。この種は耐病性と多収性すなわち有機物生産量に優れ、無農薬栽培や減農薬栽培に用いられる。
栽培法
春まきのほか、地域や品種によっては、夏まき、秋まきが可能。前作の残肥を利用しての無施肥栽培できるが、肥料分の少ない圃場では、窒素5 kg/10a程度を施用する。高温期に生育不良になるため、春まき、夏まきして2カ月程度ですき込む、または、秋まきして翌春にすき込む。生育ステージとしては、出穂する前に、草高50~100 cmぐらいですき込む。
播種量
10 kg/10a程度。線虫抑制効果を目指す場合は、15 kg/10a。北海道では10~20 kg/10a。
留意点
- ① 種子が結実すると雑草化するので、出穂前にすき込む。
- ② 播種時は覆土・鎮圧と鳥害防除が必要。
- ③ 高温期は生育が悪いため、 避けて播種する。
文献、資料
・緑肥利用マニュアル -土づくりと減肥を目指して-(2020)はこちら
・牧草と圏芸59(2011)
・北海道緑肥作物等栽培利用指針改訂版(2004)
種子取扱業者
雪印種苗:ヘイオーツ
カネコ種苗:ソイルセイバー、ニューオーツ
タキイ種苗:ネグサレタイジ
ホクレン(北海道内):プラテックス、サイアー
栽培体系


