緑肥作物・カバークロップの利用技術

緑肥作物の利用技術

化学肥料に偏重した施肥などによる土壌劣化などの問題が顕在化する中で、有機物を利用した土づくりへのニーズが高まっています。緑肥は、施用にかかる労力や輸送コストの面で有利な有機物であり、近年では栽培面積も徐々に増加しています。農研機構では、緑肥導入のメリットを明確化することを目指した技術開発に取り組み、緑肥のさらなる導入を支援しています。

カバークロップとは?

土壌浸食を防ぎ土壌中に有機物を加えて土壌改良に役立つ作物を総称して「カバークロップ(被覆作物)」と呼びます。カバークロップには、土壌の物理性改善、センチュウの防除、天敵の保持・増殖など多くの機能があることが知られています。緑肥作物やリビングマルチ(植物マルチ)もカバークロップに含まれます。農研機構には、カバークロップの持つ各種機能や利用技術に関する研究成果が蓄積されています。

これまでの研究成果

これまでに作成、公開した緑肥作物やカバークロップに関する利用マニュアル、導入ガイド、成果情報を掲載しています。利用マニュアルでは土づくりや減肥に役立つ緑肥の利用、麦類リビングマルチによる大豆栽培等の技術を紹介し、導入ガイドでは21作物種の特徴、栽培法、品種などを紹介しています。