エンバク(アウェナ ストリゴサ以外)
英名 Oat
学名 Avena sativa
和名 エンバク
原産 中央アジア
科属 イネ科カラスムギ属
開花期 4月下旬、茨城県つくば市(秋まき)
7月上旬、栃木県宇都宮市(春まき)
草高 90 cm (栃木県、春まき)
乾物重 840 g/m2 (北海道、夏まき)
炭素含量 45% (栃木県、春まき)
窒素含量 2.9% (栃木県、春まき)
C/N比 15 (栃木県、春まき)

特徴

イネ科の1年草または越年草。茎は中空で直立し、出穂期ごろには、草高100 cmほどになる。根が伸びることによって、透水性などの土壌物理性の改善効果が期待できる上、硝酸態窒素の水系への流出抑制も期待できる。

栽培法

春まきのほか、地域や品種によっては、夏まき、秋まきが可能。前作の残肥を利用しての無施肥栽培できるが、肥料分の少ない圃場では、窒素5 kg/10a程度を施用する。高温期に生育不良になるため、春まき、夏まきして2カ月程度ですき込む、または、秋まきして翌春にすき込む。生育ステージとしては、出穂する前に、草高50~100 cmぐらいですき込む。

播種量

8~10 kg/10a程度。北海道では15~20 kg/10a。

留意点

  • ① 種子が結実すると雑草化するので、出穂前にすき込む。
  • ② 播種時は覆土・鎮圧と鳥害防除が必要。
  • ③ 高温期は生育が悪いため、避けて播種する。

文献、資料

・緑肥利用マニュアル -土づくりと減肥を目指して-(2020)はこちら
・牧草と圏芸59(2011)
・北海道緑肥作物等栽培利用指針改訂版(2004)

種子取扱業者

雪印種苗:スナイパー
カネコ種苗:アーリーキング、ヒットマン
タキイ種苗:九州14号、たちいぶき、極早生スプリンター
ホクレン(北海道内):スワン

栽培体系

width=
width=
width=