ヘアリーベッチ
英名 | Hairy Vetch |
---|---|
学名 | Vicia viliosa Roth. |
和名 | ナヨクサフジ |
原産 | 西アジア |
科属 | マメ科ソラマメ属 |
開花期 | 4月下旬、茨城県つくば市(秋まき) 6月上旬、千葉県千葉市(春まき) |
草高 | 30 cm (千葉県、春まき) |
乾物重 | 460 g/m2 (千葉県、春まき)、290 g/m2 (秋田県、秋まき) |
炭素含量 | 47% (千葉県、春まき)、39%(秋田県、秋まき) |
窒素含量 | 3.8% (千葉県、春まき)、3.8%(秋田県、秋まき) |
C/N比 | 12 (千葉県、春まき)、10(秋田県、秋まき) |
特徴
マメ科の1年草または越年草。耐寒・耐雪性に優れ、越冬が可能。秋または早春に播種し、春先から急成長し、全面被覆する。根が深く伸長することで土壌に亀裂ができ、排水性が改善される。つる性で、茎は200 cm以上に伸長し、50 cmほどの草高で地面全体を覆うように生長する。被覆力が強いため、耕作放棄地や果樹園などで雑草防止にも利用される。
栽培法
晩生品種と早生品種がある。晩生品種は耐寒性、耐雪性に優れ、北陸、東北地方では9月下旬~10月上旬に播種する。早生品種に比べると耐湿性も優れ、転換畑にも適する。最終的な生育量、窒素集積量は、早生品種よりも多くなる。
早生品種は、晩生品種よりも耐寒性が弱く、北陸、東北地方、北海道では越冬できない。初期生育が早いため、春まきに適する。暖地では、越冬も可能。
播種量
3~5 kg/10a程度。北海道では5 kg/10a。
留意点
- ① 排水性の悪い圃場では、排水性を確保する対策を取った上で導入する。
- ② 播種後は覆土・鎮圧が必要。
- ③ 早生品種と晩生品種があることから、播種時期や用途に応じて選択する。
- ④ 開花期には乾物重,窒素含有量が大きいことから、すきこみ時期を考慮した上で、次作の作物栽培時には窒素減肥を行う。
- ⑤ 土壌が酸性だと生育が悪くなり、越冬が難しくなるため、土壌が酸性の場合には、矯正が必要。
- ⑥ ヘアリーベッチの根粒菌がいない土壌では、根粒菌の接種が有効。
文献、資料
・緑肥利用マニュアル -土づくりと減肥を目指して-(2020)はこちら
・北海道緑肥作物等栽培利用指針改訂版(2004)
種子取扱業者
雪印種苗:寒太郎(サバン)、藤えもん(マッサ)、まめ助(ナモイ)
カネコ種苗:しげまるくん、まめっこ
タキイ種苗:ウインターベッチ、ナモイ
ホクレン(北海道内):まめ屋