北海道農業研究センター

技術適用研究チーム

技術適用研究チームは、これまでに農研機構で開発された技術を普及現場の条件に合わせて最適化・システム化する研究を実施し、社会実装の加速化に取り組んでいます。担当課題と実施期間は以下のとおりです。

○ジャガイモシストセンチュウ類総合対策システムの開発・適用による地域営農支援(R3~R7)

北海道のばれいしょ生産阻害要因となっている重要害虫ジャガイモシストセンチュウ類を対象に、現地作付体系に適応した防除技術、ならびに、早期発見・早期対策につながる広域土壌検査技術を開発・実証します。検査と防除、モニタリングを一体運用する総合対策システムを開発・適用することで防除の効率化と線虫の封じ込め・発生地拡大阻止を図り、地域営農を支援します。

○メッシュ農業気象情報の高精細化(R3~R4)

現在、1km四方、日単位で提供されている農業気象データ・予報値(農研機構メッシュ農業気象データ)を高精細化(空間解像度:4倍以上=圃場単位、時間解像度:一部を時別値化)します。これにより、作物の生育・収量予測や病害虫発生予察の精度向上が期待できます。また観測ネットワーク拡大のため、低温耐久性があり低価格の自動気象観測装置を開発します。

左:ばれいしょの根に寄生しているジャガイモシロシストセンチュウのシスト(褐色0.3~0.8mm。白色は雌成虫)。
右:気象観測装置の温度センサー候補、三球温度計(農業環境研究部門 開発)。

メンバー