北海道農業研究センター
寒地酪農研究領域
全国的に酪農家戸数が減少を続ける中、北海道は乳牛の飼養頭数および生乳生産量のいずれにおいても全国の約6割を占め、日本の酪農を支える重要な役割を担っています。一方で、労働力不足、草地の維持管理の負担増大、泌乳量の増加に伴う繁殖性の低下や周産期疾病の多発など、寒地酪農を取り巻く課題は年々複雑化・深刻化しています。さらに、購入飼料価格の高騰を背景に、高品質な自給飼料の安定生産や家畜排せつ物の循環利用の重要性も一層高まっています。
こうした課題に対応するため、寒地酪農研究領域では4つの研究グループが連携し、飼料生産から乳生産、さらに乳製品に至るまでの一貫した研究を推進しています。具体的には、寒地環境に適した牧草や飼料用トウモロコシの品種育成、画像データやICT技術を活用した省力的かつ高度な飼料生産・家畜管理技術の開発、自給飼料を活用した乳牛の健全性向上や特徴ある生乳・乳製品の創出に関する研究に取り組んでいます。これらの研究を通じて、寒地における持続可能で競争力のある酪農システムの確立を目指しています。