北海道農業研究センター

寒地野菜水田作研究領域

農研機構中長期計画のうち、北海道において露地野菜生産の省力化と単収増加による収益力向上、輸出拡大に向け、省力機械化技術・品種の開発を主に取り組んでいます。特に北海道が国内生産の50%以上を占めるカボチャについて、苗の自動灌水やドローン画像生育判定に基づく部分追肥、栽培後期は蔓が伸びて作業機が圃場に入れないためドローンによる薬剤散布、カボチャ収穫支援等の各種技術を導入して、作業時間の短縮と収量向上を図ります。また、画像判別技術により効率的に育成した省力性が高い加工用新品種と組み合せた現地実証試験を行い、さらに貯蔵中の日持ち期間延長技術も開発して輸出を拡大し、水田複合生産経営体の所得向上を目指します。国内生産の40%以上を占めるスイートコーンについても、直播苗立ち安定化技術や収穫適期予測技術、収穫機導入等により省力化を進めるとともに、豊富な地上部残渣すき込みにより土質を改善し、小麦や大豆等と組み合わせる輪作体系を確立し、現地実証試験により、収量増と複合経営体の所得向上を確認します。

カボチャピッカー(特許出願中)による拾い上げ

領域長

奥野 林太郎 (おくの りんたろう)

所属研究グループ