農業機械研究部門

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008 揮発油発動機(アンドロー式竪型)

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パリのシトロエン工場製.1928(昭和3)年ころ農林省農産課が,国産石油発動機改良上の参考品として,1台だけ購入.恐らくわが国でただ1台の発動機であろう.

本機は特殊のリンク機構によって,下記仕様のごとく,特殊の差動行程を行なうきわめて珍しい発助機.

仕様は次のとおり.

作動方式 特殊4サイクル式
シリンダ内径 75mm
ピストン行程 吸込行程 51.5mm
圧縮行程 42.9mm
爆発行程 112.7mm
排気行程 121.3mm
圧縮比 5.25
点火法 高圧宙気着火方式
シリンダ冷却法 ファンによる強制空気冷却式
毎分回転数 1,300
正味馬力 4.0
燃料消費率(毎時毎馬力) 173g

なお,熱効率を試算すると約35%となり,当時のガソリン発動機としては記録破りのもの.