農業機械研究部門

1.利用のメリット

果菜類では、全自動接ぎ木ロボットの接ぎ木歩留まりが向上。葉菜類では、欠株のない機械移植が可能。

2.開発機の概要

• 果菜類用は、全苗をトレイから取り出し、全自動接ぎ木ロボットに適合した苗のみを選別し、別のトレイに移し換え。
• 葉菜類用は、機械移植用苗を対象。セルトレイ上でセンサーにより欠株を検知し、苗を補填。
• 作業能率は、処理苗数2000株/時以上。

(試験場所:千葉県暖地園芸試験場、福岡県農業総合試験場)

3.活用上の留意点

• 標準化したセルトレイで育苗し、根鉢形成(根がセル内の培地を包み込んで一体化した状態)のできた苗を対象。
• 著しい徒長苗とならない育苗管理が必要。

4.共同研究実施会社

ヤンマー農機株式会社、三菱農機株式会社

果菜類用セルトレイ苗補填装置

葉菜類用セルトレイ苗補填装置

葉菜類用セルトレイ苗補填装置

5.主要諸元・構造

		果菜類用	葉菜類用
1.機体の大きさ等	全 長	180cm	166cm
	全 幅	245cm	140cm
	全 高	193cm	156cm
	質 量	800kg	400kg
	最大電力	550W(AC100V)	1.5kW(AC100V)
2.対象苗		根鉢形成のできたトマト、なす等の苗	根鉢形成のできたキャベツ、レタス等の苗
3.適応セルトレイ		標準規格セルトレイ(128穴) その他(72穴)	標準規格セルトレイ(128穴)
4.構 造		全苗をトレイから取り出し、2台のCCDカメラ等で画像処理して正常苗と不良苗を判別し、正常苗のみを別トレイに移し換える方式で、全自動接ぎ木ロボット苗用の前処理を前提とした方式	セルトレイ上で欠株を検知し、培土を除去した後に正常苗を補填する方式で、主に葉菜類の移植を前提とした方式
		生育不良苗・欠株検出方式:全苗画像処理検出方式	不良苗除去・正常苗補填方式:全苗抜取り・選別・正常苗補填方式
		生育不良苗・欠株検出方式:光電センサ検出方式	不良苗除去・正常苗補填方式:欠株セル内培土吸引除去・正常苗補填方式