農業機械研究部門

緊プロ開発機のご紹介

重量野菜運搬作業車

(1994年発表)

ほ場内の重量物運搬をスイスイと

  •     野菜の搬出作業の軽労化
  •     ローラーコンベヤ利用で楽々収集
  •     フォークリフト機能で楽々積み替え

写真
箱詰レタスの搬出作業状況

1.利用のメリット

  • 重量野菜の収集・搬出等の重労働作業から開放され、圃場内で軽量パレット利用ができるため、生産現場から集出荷施設や市場までのパレット輸送が可能。

 

2.開発機の概要

  • 乗用型クローラー式運搬車で、エンジンは11PS。フォークリフト機能をもち、最大500kg(250kg×2)の荷物を搭載。
  • フォーク部がマストを中心に180度回転し、フォーク部を台車上に引き込むことにより、収集した荷物を迅速に後方荷台に載せ、あるいは後方荷台から降ろすことが可能。フォークリフト機能の2倍の荷物を一度に運搬。
  • クローラー中心間距離を変え、畝間に合わせた作業が可能で、選択収穫時の収集にも対応。
  • 微速走行で、運転者が降車して効率的な収集作業が可能。
  • 収集用ローラーコンベヤや軽量パレットにより、荷物の積み込みやトラック等への積み替え作業が能率的。
  • (試験場所:長野県農業総合試験場、山形県農業試験場)

3.活用上の留意点

  • 運転者が降車した収集作業時の緊急停止は、非常停止ボタンを利用。 
  • 転倒防止のため、運搬時のフォーク位置を低く維持。

4.委託研究実施会社

文明農機株式会社株式会社デリカ

 

リーチ・ターン機能による 荷物のハンドリングリーチ・ターン機能による
荷物のハンドリング

5.主要諸元・構造

1.機体の大きさ・形式 全 長 310cm
全 幅 180cm
全 高 210cm
質 量 1030kg
乗用型・リーチ型ターンフォーク式クローラ運搬車
2.積載量・最大揚高 500kg(250kg×2)・180cm
3.履帯中心間距離 可変式80~130cm
4.走行速度 0~7km/h(HST)
5.機関出力 最大11PS(ガソリン)
6.安全装備 防護フレーム、非常停止スイッチ
7.その他 軽量パレット(110×80cm、6kg)、収集作業用ローラコンベヤ