農業機械研究部門

緊プロ開発機のご紹介

米品質測定評価装置

(1999年発表)

誰にでもやさしい操作、米品質評価の決定版

  • 高精度で高い信頼性
  • 玄米、精米いずれも高速自動測定で大幅省力化

写真
測定結果の表示例

1.利用のメリット

高精度な品質測定評価による生産管理で米の高品質化、均質化に貢献。玄米及び精米の外観品質、内部品質を同時に自動測定でき、測定労力が大幅省力化。

2.開発機の概要

  • 米の水分、千粒重、整粒割合等の一次的品質と蛋白質含量、アミロース含量等の食味に関連する二次的品質を測定し、総合的に品質表示を行う装置。
  • 外観品質と内部品質が同時に測定可能。 外観品質:千粒重、整粒割合、未熟粒割合、完全粒割合、粉状質割合等 内部品質:水分、蛋白質含量、アミロース含量、食味推定値等
  • 米を投入後、測定から結果の表示までを自動的に行う方式。
  • 投入した玄米から、玄米と同時に精米の品質を測定する装置(|型)と、玄米又は精米を各々投入して品質を測定する装置( || 型)を開発。
  • 現行機に比べて測定精度が向上、測定労力も大幅省力化。

|型|型

|| 型

3.活用上の留意点

測定環境(室温、防振、防塵等)の整備。

4.委託研究実施会社

井関農機株式会社株式会社クボタ株式会社ケット科学研究所株式会社サタケ静岡製機株式会社

水田208-4米品質評価測定装置(|型)
内部品質測定部:近赤外線(連続波長型)

水田208-5米品質評価測定装置(|型)
内部品質測定部:近赤外線(固定波長型)

米品質評価測定装置( || 型)
内部品質測定部:近赤外線(連続波長型)

米品質評価測定装置( || 型)
内部品質測定部:近赤外線(固定波長型)

5.主要諸元

|型 || 型
投入した玄米から、玄米と同時に精米の品質を測定する装置 玄米又は精米を投入して、品質を測定する装置
1.機体の大きさ全長(mm) 1,660~2,130 850~1,360
全幅(mm) 620~780 590~780
全高(mm) 1,630~1,880 1,220~1,880
質量(kg) 347~400 163~305
2.構 造測定モード (1)玄米供給:玄米及び精米の品質測定 (1)玄米供給:玄米の品質測定
(2)玄米供給:玄米の品質測定 (2)精米供給:精米の品質測定
(3)精米供給:精米の品質測定
精米部 方式:縦型摩擦式自動精米機 なし
外観品質測定部 方式:光学式
測定項目:千粒重
整粒、未熟粒、被害粒、死米、着色粒、胴割粒の割合(玄米)
完全粒、粉状質粒、被害粒、着色粒、砕粒の割合(精米)
内部品質測定部 方式:近赤外線式
測定項目:水分、蛋白質含量、アミロース含量、脂肪酸度、食味推定値

6.作業性能

  • 米品質測定評価装置|型では、供給から測定・表示までの全行程で円滑な作動を行うことができ、1サンプルあたりの測定時間は、(1)の測定モードで自動精米装置による精米時間も含めて6~9分、(2)及び(3)の測定モードで2~3分であった。
  • 外観品質測定では、測定した一次的品質(整粒割合、完全粒割合、未熟粒割合等)の手選別結果に対する相関は現行機よりも高く、また予測標準誤差も小さかった。
  • 内部品質測定では、測定した一次的品質(水分)、二次的品質(蛋白質含量、アミロース含量、食味推定値等)の理化学分析結果や官能試験結果に対する相関は現行機よりも高く、また予測標準誤差も小さかった。