ブレーキ連結忘れによる片ブレーキ誤操作が原因の転倒事故を防止
- 左右ブレーキは常に連結状態とし、連結忘れを解消
- 片ブレーキが必要なときだけ、その都度、左足で連結を簡単解除
(2013年発表)
ブレーキ連結忘れによる片ブレーキ誤操作が原因の転倒事故を防止
乗用トラクタの左右ブレーキペダルを連結しないまま、走行中誤って片方だけで急ブレーキを踏むと思わぬ急旋回が生じ、転落転倒の重大死傷事故につながる場合がある。開発装置を装備した乗用トラクタならば、この種の事故を未然に防止することができる上に、作業中の片ブレーキ操作も容易に可能。
2014年度以降、対応可能な新機種から順次、標準装備される予定である。
安全かつ円滑な作業を行うため、操作方法を十分に理解し、操作に慣れておくことが望ましい。
株式会社IHIシバウラ、井関農機株式会社、株式会社クボタ、三菱農機株式会社、ヤンマー株式会社
本装置は、左右ブレーキペダルの連結を解除するための「連結解除ペダル」と、連結解除ペダルの動作の可否を切り替える「ロックレバー」から構成される。片ブレーキ操作が必要な作業を行う場合、ロックレバーを「解除」に操作すると計器板の赤色表示ランプが点灯し、連結解除ペダルの使用が可能となる。この状態でも左右ブレーキはまだ連結されており、運転者が左足で連結解除ペダルを踏むと左右のブレーキ連結が解除される。連結解除ペダル及びブレーキペダルを元の位置に戻すと、左右のブレーキは自動で連結される。作業終了後は、ロックレバーを「ロック」に操作することにより、誤って連結解除ペダルを踏んでも、ブレーキ連結は解除されない。
(試験場所:埼玉県さいたま市、埼玉県鴻巣市、茨城県水戸市)