農業機械研究部門

1.利用のメリット

ベールを立てて置くため、傾斜地でもベールが転がることなく、安全。また、自動追従により優れた操作性と旋回性を確保。

2.開発機の概要

• ベールの大きさは直径1m、幅1mで、トラクターでけん引して作業。
• けん引するトラクターの動きに対し、ベーラーが自動的に正確に追従。集草列(ウインドロー)の容易な拾い上げと優れた旋回性を確保。
• 成形方式(2方式)に応じたベールの立て置き装置を採用。ベーラーより放出したベールを、油圧を利用して強制的に立てるダンプ枠式、又はポールにベールを当てて立てる反転ポール式を装備。
• 傾斜草地での処理能力は、10t/時前後(牧草含水率60%換算)。

• (試験場所:熊本県農業研究センター草地畜産研究所、奈良県畜産試験場、生研機構ほか)

3.活用上の留意点

• 適用トラクターは、ダンプ枠式で50PS級以上、反転ポール式で40PS級以上。
• ほ場傾斜度10度までの草地での利用が望ましく、傾斜地でのベール運搬作業に注意。

4.委託研究実施会社

スター農機株式会社、株式会社タカキタ

反転ポール式のベール立て置き装置を取り付けた傾斜地用ベーラー(バーチェーン式)での作業風景

5.主要諸元・構造