農業環境研究部門

土壌資源・管理グループ

当研究部門では、国が実施した農耕地土壌調査や土壌分類のための調査等の過去の土壌調査データ、それらの解析結果から得られる知見等、多くの土壌資源情報を蓄積してきました。その一部は「日本土壌インベントリー」やスマホアプリ「e-土壌図II」を通じて公開しています。また、窒素動態予測モデル(LEACHM)や窒素フットプリントを用いて農地~国レベルの窒素動態を明らかにしてきました。さらに、水田における地力窒素と玄米収量との関係から適正窒素施肥量の推定や要素欠乏に関するバイオマーカーを用いた作物診断技術の開発等に取り組んできました。
当グループでは、これらを継続し、その時々の情勢に合った土壌情報や土壌診断技術を生産現場に提供できるように、データの解析・蓄積・発信を進めていきます。また、ベース・レジストリによる土壌情報基盤の高度化および精細化、環境負荷低減と生産性向上を両立する土壌・作物診断技術、および農業セクターからの窒素負荷削減に向けた新たなシナリオを組み込んだデータ駆動型土壌管理技術の開発に取り組みます。

農地における土壌断面調査

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